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大腸・小腸の病気

大腸(盲腸・結腸・直腸)、小腸(空腸・回腸)の病気は多岐に渡ります。

腫瘍性疾患:大腸がん、大腸ポリープ

炎症性腸疾患(IBD):潰瘍性大腸炎、クローン病

機能性腸疾患:過敏性腸症候群(IBS)・便秘症

感染性腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室症など多岐に渡ります。

大腸がん(結腸がん・直腸がん) ColoRectal Cancer:CRC

便潜血陽性/血便/下血/腹痛/便が細い/下痢/便秘/体重減少/食欲低下

大腸がんは、本邦の消化器がんの中でがん罹患率・死亡率が高い疾患の一つです。一般的に50歳を超えると大腸がんリスクが上昇し、男性は女性の約2倍リスクが上がります。早期発見・早期治療には大腸カメラ検査が有用です。<続きを読む>

大腸ポリープ

便潜血陽性/血便/大腸がん家族歴

①腫瘍性ポリープ    

 A.悪性ポリープ(早期大腸がん)

 B.良性ポリープ(大腸腺腫・大腸鋸歯状腺腫SSL)

②非腫瘍性ポリープ

 A.大腸過形成ポリープ

 B.過誤腫性ポリープ

 C.若年性ポリープ

 D.炎症性ポリープ

①は前がん病変とされ治療対象病変です。大半の大腸がんは腺腫が発達することによりがん化するため、大腸がん予防(大腸がんで命を落とさない)のためには腺腫性ポリープのうちに切除することが大切であり、大腸がんの罹患率、死亡率を減少させることが明らかです。

大腸過形成性ポリープはがん化しないと言われており基本的に切除する必要はありません。ただsizeが大きいものは出血や通過障害の原因となることもあるため切除することもあります。

側方発育型腫瘍 Laterally Spreading Tumor:LST 

大腸壁にべったりとへばりついた平坦な腫瘍。丈が低いため比較的大きな病変でも通常光(WLI)では認識しにくく、IEE(NBI/BLI)・色素内視鏡・拡大内視鏡にて診断を付けることが出来る。生検を行う事で内視鏡治療に影響がでるため生検を行わない拡大・色素観察での表面構造の確認(腫瘍/非腫瘍か、腫瘍であれば癌・非癌かの鑑別)が非常に大切である。<続きを読む>

炎症性腸疾患 Inflammatory Bowel Disease:IBD

血便/下血/腹痛/下痢/便秘/体重減少/食欲低下/微熱~発熱/貧血/便潜血陽性/痔核/痔瘻/肛門周囲膿瘍

大腸や小腸に炎症を生じる病気で、非特異的な炎症性腸疾患は狭義のIBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)とベーチェット病、また特異的な炎症性腸疾患(腸結核、薬剤起因性腸炎、虚血性腸炎)などに分類されます。狭義のIBDは腸管粘膜の慢性炎症を背景とする大腸がん・小腸がんの発症リスクが高いことが知られています。<続きを読む>

潰瘍性性大腸炎 Ulcerative Colitis:UC

下血/血便/腹痛/微熱/体重減少/貧血/便潜血陽性
潰瘍性大腸炎は大腸(直腸と結腸)に限局し、粘膜下層までの浅層までの炎症が、直腸から口側腸管に連続して起こる疾患です。長期罹患例では潰瘍性大腸炎関連がんを認めることがあり、サーベイランス内視鏡が極めて重要です。<続きを読む>

クローン病 Crohn’s Disease:CD

下血/血便/腹痛/微熱/体重減少/貧血/便潜血陽性/痔核/痔瘻/肛門周囲膿瘍

クローン病は全消化管(口腔~咽頭~食道~胃~十二指腸~小腸~大腸~肛門)に炎症をきたす疾患です。炎症は粘膜のみではなく全層に渡るため合併症は腸管狭窄や穿孔・瘻孔や膿瘍形成があり、内視鏡治療や外科治療を要することもあります。肛門病変(痔瘻、潰瘍、肛門周囲膿瘍、裂孔、皮垂)の合併を認めることも特徴です。また、クローン病関連がんはは大腸がんのみではなく、小腸がんや直腸肛門管がんも認めます。<続きを読む>

感染性腸炎

発熱/嘔気/嘔吐/下痢/血便/腹痛
体外から経口的・経肛門的アプローチで細菌・ウイルス・原虫・寄生虫等が体内に侵入することで小腸・大腸に炎症を起こす疾患です。
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)との鑑別に苦慮することもあるため内視鏡的診断が極めて重要です。

① 細菌性感染症:カンピロバクター腸炎/サルモネラ腸炎/腸管ビブリオ腸炎/エルシニア腸炎/エロモナス腸炎/病原性大腸菌腸炎/腸結核/非結核性抗酸菌症/腸管スピロヘータ/消化管梅毒(扁平コンジローマ)/Clostridium difficile腸炎/偽膜性腸炎/MRSA腸炎

② ウイルス性感染症:ノロウイルス腸炎/ロタウイルス腸炎/クラミジア腸炎/サイトメガロウイルス腸炎/単純ヘルペスウイルス腸炎/EBウイルス腸炎

③ 寄生虫感染症:赤痢アメーバ/蟯虫症/回虫症/アニサキス症

虚血性腸炎 Ischemic Enteritis :IE

腹痛(左下腹部痛)/血便・下血/下痢(腹痛→硬便→水様性血便の順が多いです) 

血流障害により大腸粘膜に一過性の炎症が生じ、腹痛と下血・下痢をきたす疾患です。主として高齢者に、一部便秘症の若い女性にも認めます。

血管因子や腸管内圧の上昇が血流低下の原因と言われています。よくあるエピソードは「便秘の方が突然の激しい腹痛の後、硬便後、徐々に下痢から血便へと変化」です。 

典型的症状のため本疾患を疑ったけれど内視鏡検査にて血便の原因が大きなポリープや大腸がんであったケースも少なくなく、しっかり大腸内視鏡検査で粘膜念を確認することが大切です。<続きを読む>

過敏性腸症候群 Irritable Bowel Syndrome:IBS

慢性的な腹痛/下痢/便秘/腹部膨満感/体重減少/おならが臭い

大腸の運動および分泌機能の異常で起こる機能的疾患。検査では炎症や潰瘍などの器質的異常(目に見える異常)を認めないにもかかわらず、慢性的に下痢や便秘、腹痛、腹満などの症状を繰り返すことが多い。場合によっては食欲低下に伴い体重減少も認めることもある。

原因はストレスなどによる、腸蠕動(腸の運動)をコントロールする自律神経に異常が生じると報告されています。機能性(ストレス・自律神経等の影響)異常を考えますが、治療前に器質的異常(目に見える異常)を否定しておくことが非常に大切であり、症状が持続する方は大腸内視鏡検査で腸粘膜を調べることをお勧めします。<続きを読む>

便秘症

便通異常を契機として大腸ポリープ・大腸がん等が発見されることがあります。大腸内視鏡検査で機能的異常(腫瘍による物理的閉塞ではない)としっかり診断することで内服薬で便秘症のコントロールが可能となります。2017年に慢性便秘のガイドラインも公開されました。ご自身の便秘の種類に応じて生活習慣・薬物治療が可能となります。<便秘外来コンテンツ>

大腸憩室症 Diverticulosis

下痢/便秘/腹満/腹痛

大腸腸管壁の一部が腸管内圧上昇によりクレーター状に腸壁外に凸に突出した状態です。ただ憩室があるだけでは無症状であり治療の必要はありません。10~15%程度に憩室炎・憩室出血などの合併症を来します。<続きを読む>

大腸憩室炎

腹痛/発熱

憩室内に便貯留し細菌感染が合併することが引き金となり発症します。多くは腹痛・腹満・発熱などの症状を伴い、増悪すると憩室出血・穿孔・腸閉塞・腹膜炎など重症な状態に移行することも少なくありません。入院の上保存的加療、状況によっては外科治療が必要なケースもあります。

大腸憩室出血

血便/下血/貧血

突然の腹痛を伴わない下血で発症することが多く、出血部位により便の色が異なります(肛門からの距離が近いと鮮血、遠くなるほど赤黒い色)。

消化管安静による保存的治療で改善することもありますが、再発出血を認めるため出血を来している責任血管を同定する事が大切となります。内視鏡的止血術(クリップ法・OringによるEndoscopic Band Ligation:EBL法)、バリウム充填術、IVR(責任血管を塞栓する治療)などで対応致します。 

憩室関連腸炎 Diverticular Colitis

左側大腸憩室に合併し区域性慢性腸炎を来す。

直腸粘膜脱症候群 Mucosal Prolapse Syndrome:MPS

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膠原性腸炎 Collagenous Colitis:CC

水様性下痢
慢性の水様性下痢を認める疾患で、lansoprazoleとの関連の報告がある。内視鏡的には縦走潰瘍や線状瘢痕(スクラッチサイン)を認め、病理学的には大腸粘膜の上皮下に10μm以上のcollagen bandを認めると本疾患と診断される。

Obscure GastroIntestinal Bleeding:OGIB

下血/慢性貧血/腹痛

消化管出血を認めるも上部消化管内視鏡検査・下部消化管内視鏡検査で観察できる範囲に出血減を確認できない状態。

原因として炎症性疾患・潰瘍性疾患、血管性疾患、腫瘍性疾患が考えられる。

NSAIDs起因性腸炎

NSAIDs内服によりNSAIDsの腸肝循環に伴う血中濃度の上昇が起こり、粘膜防御機構の破綻・透過性亢進を認める結果潰瘍形成に至る疾患。小腸病変では貧血・出血・腸閉塞を大腸病変では貧血・出血・腹痛を認める。大腸病変の特徴は比較的境界明瞭な潰瘍であり、輪状形成・膜様狭窄を来すことがある。

オルメサルタン関連腸炎 Olmesartan Associated Enteropathy:OAE

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家族性地中海熱Familial Mediterranean Fever:FMF

血管炎症候群

GCA

IgA血管炎

EGPA

アミロイドーシス

AAアミロイドーシス
ALアミロイドーシス

 

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