便秘で悩まれている方へ
院長の松岡です。
当院では便秘専門外来、大腸内視鏡検査を積極的に行ってることもあって、便秘の相談を受ける機会が増えております。
便秘外来について
便秘と言っても原因は様々です(詳細はHPの便秘外来コンテンツをご参照お願いします)。大腸ポリープや大腸がんの発育に伴う腸管内の閉塞による便秘から、所謂いわゆる皆さんが想像されている便秘まで様々です。原因により対応が異なります。腫瘍性閉塞が原因で便通異常をきたしている場合、内服薬でのコントロールはつかないどころか、腸管穿孔による腹膜炎(腸が破けて腹腔内に便中が漏れ出てしまう事)を来すこともあります。前者の除外目的に大腸カメラ検査が有用ですので、ご心配の方がお気軽にご相談下さい。
また、大腸内視鏡検査をする際に事前に腸内洗浄が必要となりますが、便秘があるとなかなか腸内が綺麗にならないため、検査開始までに時間を要することがあります。そのため、一般的な大腸内視鏡検査の前処置より長めに消化の良いものを食べて頂いたり、下剤を多めに処方したり工夫を行います。腸内に残便が大量に残っている状態で検査を行うと、スムースに内視鏡が入らなかったり、詳細な観察ができないため場合によっては日を改めることもございます。
実際の検査時も一般の方より腸が多少長かったり、後腹膜の腸管固定が緩く(大腸は自由動く部分と、後腹膜に張り付いて固定されている部分があります)、内視鏡が入りにくいことがあります。当院ではお一人お一人の腸に合わせて挿入法を選択し、疼痛をできる限り最小限に・安全に、全大腸の観察を行うよう工夫しております。
体重減少、便秘の増悪、慢性の便秘等がございましたらお気軽にご相談下さい。