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直腸粘膜脱症候群 Mucosal Prolapse Syndrome:MPS

直腸粘膜脱症候群は慢性的な「排便時のいきみ」がきっかけとなり顕在ないしは潜在的粘膜脱出による直腸粘膜の形態変化を引き起こす疾患です。

内視鏡的に潰瘍型(53%)、平坦型(14%)、隆起型(33%)に分類され、病理学的には粘膜組織の繊維筋症と毛細血管の拡張と増生を認めます。大きな隆起型MPSは病変の表面にびらん・白苔を伴う事が多く、腫瘍性疾患や炎症性腸疾患との鑑別が大切になります。排便習慣の改善や便秘の改善といった保存的治療が有効です。

 

<直腸粘膜脱症候群(血便、直腸癌との鑑別) 今週の1枚220929>

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