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大腸の病気

大腸大腸(盲腸・結腸・直腸)の病気には腫瘍性疾患には大腸がん(悪性疾患)、大腸腺腫(良性疾患)があります。また、炎症性腸疾患(IBD)、過敏性腸症候群(IBS)・便秘症をはじめ感染性大腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室症など多岐に渡ります。

大腸がん(結腸がん・直腸がん)

大腸がんは、日本でもがん疾患の割合が高く、死亡率も高い疾患の一つです。

早期の場合は自覚症状が無い場合がほとんどで、便潜血陽性で大腸カメラを施行し発見されるケースが多いです。早期の発見であれば内視鏡的に切除することが出来ます。

病気が進行すると血便、便塊の狭小化を認めることがあります。腫瘍が大きくなり腸管管腔が閉塞気味になり始めて腹痛を認め、発見が遅れると腸閉塞に至ることもあります。

便潜血検査を定期的に受けることや40歳以上の方・大腸がんリスク因子の高い方は大腸内視鏡検査を行う事で早期発見・早期治療が可能となります。お気軽にご相談ください。

大腸ポリープ

炎症性腸疾患

大腸に炎症を生じる病気で、潰瘍性大腸炎やクローン病、ベーチェット病など、さらに様々な病気に分類されます。潰瘍性大腸炎やクローン病は、免疫に潰瘍・炎症等ができる病気で、特に、潰瘍性大腸炎は大腸がんを併発していることも多くあります。

自覚症状としては、血便・下痢が多く、重症化すると発熱・体重減少・腹痛を伴うことがあります。放置することで、腸閉塞などの合併症を起こす場合もあるため、上記症状が出た場合は早めにご相談ください。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は主として大腸(結腸~直腸)粘膜に炎症をきたす疾患であり、出血、びらん、潰瘍を伴うことがあります。長期罹患例は発がんする例もあります。

多くは外来通院治療可能ですが、貧血が重篤な場合は輸血治療や、全結腸炎型で発がんリスクのある例では外科治療を要することもあります。

クローン病

クローン病は全消化管(口腔~咽頭~食道~胃~十二指腸~小腸~大腸~肛門)に炎症をきたす疾患です。重篤な合併症には腸管狭窄(狭くなり食べ物が通過できなくなる)や穿孔(炎症が全層に渡り腸管に穴があく)や膿瘍形成があり、内視鏡治療や外科治療を要することもあります。

感染性腸炎

虚血性腸炎

虚血性腸炎は血流障害により大腸粘膜に一過性の炎症が生じ、腹痛と下血・下痢をきたす疾患です。高齢者に多いですが、便秘症の若い女性にも見受けられます。

血管因子(糖尿病、脂質代謝異常、血管炎や動脈硬化をきたす高齢による変化)や便秘症などの腸管内圧の上昇が血流低下の原因と言われています。

大腸は上腸間膜動脈と下腸間膜動脈の2つの動脈により栄養されていますが、下行結腸が2動脈からの血流供給が虚血になりやすく好発部位と言われています。

 肉眼所見は領域性をもった縦走する発赤性変化や浮腫性変化を認めます。炎症が強いと潰瘍や狭窄を認めます。内視鏡検査を行う事で正確な診断が得られます。

 一過性型..多くは一過性の虚血ですので、血流が回復すれば短期間で正常な大腸粘膜に戻ります。

 狭窄型..炎症が持続し血流低下した阻血部分が慢性化するため狭窄した部位が瘢痕化します。場合によっては外科治療を要します。

 壊死型..腸管の血流が改善せず阻血部腸管が壊死し、腹部から全身に炎症が広がり腹膜炎や敗血症性ショックを併発します。

膠原性腸炎

過敏性腸症候群

主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる疾患であり、検査では炎症や潰瘍などの器質的疾患(目に見える異常)が認めないにもかかわらず、慢性的に下痢や便秘、腹痛、腹満などの症状を繰り返すことが多いです。場合によっては食欲低下に伴い体重減少も認めることもあります。

原因はストレスなどによる、腸蠕動(腸の運動)をコントロールする自律神経に異常が生じると報告されています。機能性(ストレス・自律神経等の影響)異常を考えますが、治療前に器質的異常(目に見える異常)を否定しておくことが非常に大切であり、症状が持続する方は大腸内視鏡検査で腸粘膜を調べることをお勧めします。

症状

症状の表現型によって、不安定型・慢性下痢型・分泌型・ガス型の4つに分類されます。排便を認めることで一旦症状が軽快しますが、またぶり返すことがあり症状に波があることが多いです。

  • A..不安定型 
    腹痛・腹部違和感・腹部膨満や、下痢と便秘が交互に出現(交代性便通異常)します。
  • B..慢性下痢型
    軽度のストレスや不安を引き金として下痢を引き起こします。神経性下痢などとも呼ばれます。
  • C..分泌型
    強い腹痛の後、大量の粘液が排泄されます。排便にて腹痛は一旦改善することが多いです。
  • D..ガス型
    おならが出てしまう症状。症状が重くなると、他人の前では無意識の内にガスやにおいがもれるようになります。おなら恐怖症等と呼ばれあがり症(対人恐怖症)の一つと見なされることもあります。

治療

ストレス・生活・食事の乱れが原因となることが多く、まずは生活習慣の見直し・改善が大切となります。もちろん薬物治療も行います。場合によっては、漢方による治療もおこないます。慢性的な症状の方が多いため、器質的疾患の除外を行った上で治療することが大切と考えます。

便秘症

便通異常を契機として大腸ポリープ・大腸がん等が発見されることがあります。大腸内視鏡検査で機能的異常(腫瘍による物理的閉塞ではない)としっかり診断することで内服薬で便秘症のコントロールが可能となります。2017年に慢性便秘のガイドラインも発表されました。ご自身の便秘の種類に応じて生活習慣・薬物治療が可能となります。詳細は便秘外来コンテンツを参照下さい。

大腸憩室症

大腸腸管壁の一部が腸管内圧の上昇などにより袋状に腸壁外に凸に突出した状態です。大腸カメラ検査や腹部CT検査で見つかることが多く、ただ憩室があるだけでは症状は認めず治療の必要はありません。

憩室症は憩室壁全層全てが凸状に飛び出した真性憩室と、固有筋層を欠き腸壁の筋層の隙間から腸粘膜のみがクレーター状に飛び出した仮性憩室に分かれます。大腸憩室の大半は仮性憩室で、以前は70~80歳の高齢者に多い病気であると言われていましたが最近では便秘症・過敏性腸症候群の方の増加もあるためか40歳代でも憩室を認めるケースが増えています。

原因

食生活の欧米化(肉食増加、食物繊維摂取が減少)・加齢に伴う腸管壁の脆弱化により大腸内腔圧上昇が起こり、大腸壁の筋肉層の脆弱な部分から粘膜が漿膜側へクレーター状に突出することで憩室が発生すると言われています。

また昨今、医学の進歩・高齢化に伴い脳神経・循環器疾患分野で以前と比較して出血しやすい薬剤(抗血小板薬・抗凝固薬)の使用量が増え、高齢者の大腸憩室出血リスクが高まっていると報告もあります。

発症部位

これまで日本人は右側結腸に多いと言われていましたが、欧米型の食生活習慣などの影響により、左側結腸の憩室が増加していると言われています。

症状

大腸憩室があるだけでは無症状(70%ほど)のため治療の必要性はありませんが、20~30%に下痢・便秘・腹満・腹痛等の症状を認めます。また、10~15%程度に下記の合併症(憩室炎・憩室出血)に進展すると報告されており、その場合治療が必要となります。また、頻回に憩室炎を繰り返すことで大腸狭窄・癒着・穿孔が発症したり、最終的に通過障害を来すと外科治療の適応となる場合もあります。

大腸憩室炎

憩室内に便貯留し細菌感染が合併することが引き金となり発症します。多くは腹痛・腹満・発熱などの症状を伴い、増悪すると憩室出血・穿孔・腸閉塞・腹膜炎など重症な状態に移行することも少なくありません。入院の上保存的加療、状況によっては外科治療が必要なケースもあります。

大腸憩室出血

突然の腹痛を伴わない下血で発症することが多く、出血部位により便の色が異なります(肛門からの距離が近いと鮮血、遠くなるほど赤黒い色)。

消化管安静による保存的治療で改善することもありますが、再発出血を認めるため出血を来している責任血管を同定する事が大切となります。内視鏡的止血術(クリップ法・OringによるEndoscopic Band Ligation:EBL法)、バリウム充填術、IVR(責任血管を塞栓する治療)などで対応致します。 

痔核

直腸粘膜脱症候群

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