S状結腸鋸歯状腺腫(右下腹部痛) 今週の1枚260603
[2026.06.03]
慢性の右下腹部痛を主訴に受診された患者様の症例をご紹介します。大腸内視鏡検査の結果、S状結腸に病変が見つかり、適切な治療を行いました。
右下腹部痛の精密検査で見つかったS状結腸ポリープ
慢性の右下腹部痛を主訴に受診された際、大腸内視鏡検査を実施したところ、S状結腸に10mm大の隆起性病変(0-Ⅰsp)を認めました。
拡大NBI観察による術前診断
拡大NBI観察(狭帯域光強調映像による観察)を行ったところ、表面の血管や模様のパターンからJNET分類2Aと判定されました。この観察結果に基づき、低侵襲な内視鏡治療が適応であると判断しました。
内視鏡的一括切除と病理診断結果
治療は内視鏡的一括切除を施行しました。切除病変の病理結果は、transitional seratted adenomaと確認できました。切除した部位は、出血や穿孔の予防のためにクリップを用いて完全縫縮しています。
症例の概要
| 年齢・性別 | 60歳代 男性 |
|---|---|
| 診断名 | S状結腸移行部鋸歯状腺腫(0-Ⅰsp) |
| 病理結果 | transitional seratted adenoma |
内視鏡観察と治療状況
以下の画像は、内視鏡による観察および治療後の状態を示したものです。
- NBI観察
- NBI-TXI弱拡大観察
- クリッピング縫縮後
