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上行結腸鋸歯状腺腫(便潜血陽性) 今週の1枚260610

[2026.06.10]

上行結腸における鋸歯状腺腫(TSA)の内視鏡的切除事例

便潜血検査で陽性反応が出たため、精密検査を目的として他院よりご紹介いただいた患者様の症例です。大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を実施したところ、上行結腸に病変が確認されました。

症例の概要

患者様情報 60歳代 女性
病変の部位 上行結腸
病変の大きさ 6mm大
肉眼型分類 0-Ⅰsp型

内視鏡検査による観察と診断

大腸カメラを用いた拡大NBI観察により、JNET分類で2Aに相当する所見を確認しました。表面の構造から「脳回状」や「鋸歯状」、さらに「Ⅳ型villous PIT(絨毛状ピット)様」の形態を呈していると判断しました。

これらの詳細な観察結果に基づき、鋸歯状腺腫(traditional serrated adenoma)を疑い、内視鏡による切除を計画しました。

低侵襲な内視鏡的一括切除の実施

治療は内視鏡的一括切除を行い、切除部位はクリッピングによって丁寧に縫縮処置を施しました。術後の病理組織検査の結果、病変を完全に取り切った「治癒切除」であることが証明されました。

本症例のまとめ

本症例のように、便潜血陽性をきっかけに適切な内視鏡診断と治療を行うことで、将来的ながん化のリスクを防ぐことが可能です。早期発見・早期治療のために、定期的な検査をお勧めいたします。

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