進行胸部食道癌(咽頭~食道閉塞感) 今週の1枚260520
[2026.05.20]
3か月前から続いている咽頭閉塞感および背部痛を主訴に、胃カメラ検査を希望され来院された患者様の事例をご紹介します。
咽頭閉塞感と背部痛から発見に至った進行食道癌の事例
患者様は、3か月ほど前から喉がつかえるような違和感と背中の痛みを感じておられました。20年ぶりとなる上部消化管内視鏡検査を実施したところ、食道に重大な病変が確認されました。
患者様の背景と受診時の状況
| 年齢・性別 | 80歳代 女性 |
|---|---|
| 主な症状 | 咽頭から食道にかけての閉塞感、背部痛 |
| 生活習慣 | 飲酒なし、喫煙なし |
| 検査履歴 | 20年ぶりの内視鏡検査 |
飲酒や喫煙といった生活習慣のリスクがない方であっても、長期間検査を受けていない場合には注意が必要です。
内視鏡検査(胃カメラ)による観察所見
検査の結果、中部食道においてほぼ全周性にわたる腫瘍病変を確認し、それに伴う食道内腔狭窄を認めました。腫瘍細胞の増生によって粘膜下腫瘍のような隆起が見られ、内腔には不整な潰瘍も形成されていました。
ご来院時には食事の摂取も困難な状態まで病状が進行しており、極めて緊急性の高い状態でした。
診断結果と専門医療機関への迅速な連携
確定診断は進行食道癌(扁平上皮癌)です。当院での検査後、速やかに提携している総合病院へご紹介いたしました。現在は、最適な治療方針を決定するための精密検査、および具体的な加療が開始されています。
喉の違和感や胸のつかえなどの症状がある場合は、放置せずに早めの受診をお勧めいたします。
