大腸癌(便潜血陽性、おならが多い) 今週の1枚230830
[2023.08.30]
便潜血陽性にて受診された方です。以前からおなかが張る、ガスが多いことも気になっていたとのことでした。大腸内視鏡検査では横行結腸に発赤が強い表面不整、中心に陥凹局面を呈した腫瘍性病変を認めます。病変周囲にwhite spot signや周囲からの中心に向けて襞の集中も認めます。送気脱気により病変の形態変化が乏しいことが判断できました。拡大NBI観察では中心の陥凹面にJNET3所見も認めました。内視鏡治療適応外病変と判断し、総合病院様に速やかにコンサルトとさせていただきました。
60歳代 男性 便潜血陽性
#.横行結腸癌 advanced 0-Ⅱc
左:WLI遠景観察、中:色素散布コントラスト法、 右:弱拡大NBI観察