上行結腸腫瘍LST-G(M)(便潜血陽性、大腸癌家族歴あり) 今週の1枚251210
[2025.12.10]
大腸内視鏡検査によるS状結腸LST-G(M)病変の発見
今回検診にて便潜血陽性のため、人生初めての大腸内視鏡検査となった方。S状結腸に30mm大のLST-G(M)病変(0-Ⅱa(+Ⅱc)+Ⅰs)を認めます。肛門側に比較的大きなⅠs病変があり連続して口側にⅡa平坦隆起と連なる病変です。Ⅱa部の中心に周提は不完全なⅡc陥凹局面を認めます。NBI拡大観察ではⅠs部はJNET2A、Ⅱc部はJNET2Bを認め、遠景観察と概ね一致した拡大像と判断できます。Ⅱa部の厚みもありcT1bを疑うため、いつもお世話になっている総合病院様へコンサルトと致しました。
「IEE、拡大観察を用いて存在診断、質的診断と精査を進めることで治療に近づくことができます。」
症例情報
- 60歳代
- 女性
- 便潜血陽性
病変情報
- S状結腸腫瘍: LST-G(M) (0-Ⅱa(+Ⅱc)+Ⅰs)
内視鏡画像
左上、右上:WLI観察、 左下、右下:NBI弱拡大観察
