[便潜血]色々
院長の松岡です。
お盆過ぎから毎日20件以上の内視鏡検査を担当させて頂いている状況から、やはり便潜血陽性は放置しない方が良いと思います。
便潜血検査
若い方から年配の方まで様々な方が健診・検診で便潜血検査をお受けになっています。以前もブログで書かせて頂きましたが、便潜血陽性とはヒトヘモグロビン反応が陽性、即ち食事した肉や魚の血液ではなく自身の血管から破綻した血液が消化管にあることの証明です。よって自身の消化管から何だかの原因で出血を認めているとのことです。ここで大切なことは出血と言っても大出血から肉眼では確認できないほどの僅かな出血まで幅があるという事です。そうなのです。ここまで説明すると感が良い方ならお分かりになると思いますが目に見える出血(下血・血便)であれば皆さんビックリして消化器内科を受診されると思いますが、目に見えない出血はそもそも自分で確認することが出来ないために便潜血検査を行うという事なのです。
便潜血陽性でどんな病気が考えられるか
そこで便潜血陽性ではどのような病気が想定されるのかという疑問が湧いてきます。
まずは直腸癌・結腸癌(早期・進行)、大腸腺腫(所謂良性ポリープ)、若年性ポリープ・過誤腫(非腫瘍性ポリープ)など。また炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、ベーチェット病、腸結核、単純性潰瘍など。また感染性腸炎、虚血性腸炎。その他痔核(切痔、いぼ痔)、肛門ポリープなど便潜血や血便の原因となる疾患は多岐に渡ります。
当院では毎日10名ほどの大腸カメラ検査を担当させて頂いていますが我々が驚くほど便潜血陽性から大腸カメラ検査を行う事で上記疾患が見つかります。もちろん病気があるかないかは小さな微小病変程、CTなどの画像検査では描出できないことが少なくありません。微小病変であっても腫瘍性病変であれば将来癌化するポテンシャルがあるわけでしっかり先をみた対応をすることが非常に大切となります。
当院は北陸は富山の消化器癌の早期発見・早期治療に全力で取り組んでおります。気になる方はがお気軽にご相談下さい。