回盲部腺腫(便潜血陽性、5mm0-Ⅱc病変) 今週の1枚250528
[2025.05.28]
便潜血陽性にて来院された方です。大腸カメラ検査では虫垂開口部の近傍に5mm大の白色背景上、発赤調平坦陥凹病変を認めました。拡大NBI観察では一部JNET2Bを認めますが概ねJNET2Aであり、内視鏡的一括切除を行いました。病理結果は治癒切除に至りました。上記病変を含めて合計4病変、大腸内視鏡的治療をすることができました。
微小0-Ⅱc病変の発見~治療は極めて大切な仕事の1つです。今回は①病変が盲端の回盲部に存在、②背景粘膜が白色変化を呈していた など比較的発見に至りやすい条件でありました。十分な前処置による残渣や残液処理、丁寧な粘膜洗浄、そしてIEEを用いることで、今後も正しい内視鏡検査の実践に拘ってまいります。
60歳代 女性
#.回盲部腺腫 5mm0-Ⅱc
左:WLI観察、 中:NBI拡大観察、 右:クリッピング縫縮後