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22.6月の診療が終了 ピロリ菌治療と内視鏡

[2022.07.06]

院長の松岡です。

2022年6月の診療が終了しましたので<当院の内視鏡実績>を更新致しました。

富山の夏は暑いというより「蒸し暑い」が適切ではないでしょうか。先行きが見えない混沌とした昨今、夏の蒸し暑さもあり毎日胃腸の不良で来院される方が後を絶ちません。対応するスタッフには本当に感謝しかありません、ありがとうございます。夏の賞与を決めました。9月末までの蒸し暑さ、体調を崩さず乗り切って欲しいと思います。

学生の皆さんは夏前のテストは終わったところでしょうか。夏だからではなくこれまでと同じスケジュールで各科目の基礎の徹底を心掛けましょう。

消化器癌

6月は9名の消化器癌(進行食道癌・早期胃癌・進行胃癌・早期大腸癌・進行大腸癌)の診断に至りました。その他癌以外の腺腫は50名を超えています。特に胃癌についてはWHOが胃癌の原因の80%はピロリ菌感染と報告しています。よってピロリ菌現感染の慢性萎縮性胃炎の方はまずは除菌治療をすることが大切です。

ピロリ菌治療と内視鏡の相乗効果

2013年2月から慢性萎縮性胃炎の診断がつきピロリ菌陽性を確認できた方において、保険適応下でピロリ菌除菌が可能となっています。本邦での治療成果は様々なメディアで取り上げられており皆様も既に周知の事実のことと思います。先日も北海道医療大学の浅香正博先生の記事が新聞に大きく取り上げられていました。驚くデータが出ています。2013~2019年に行われた850万人の除菌治療により医療費削減額は3800億円に上るとのことです。

まずはピロリ菌の除菌を行う事で胃癌のリスク因子である慢性萎縮性胃炎の進行を抑えることが出来、結果として胃癌のリスクは下がります。

そして胃カメラ検査を定期的に受けることが大切となります。

なぜ除菌成功したのにまた胃カメラが必要か

と質問を受けることが良くあります。1つの理由としては除菌成功後であっても慢性胃炎が進行している場合(慢性萎縮性胃炎は胃癌発症のリスク粘膜でありますので)、定期的な内視鏡検査を行う事で、より早い段階で早期胃癌の発見に繫がります。

「除菌で胃がんリスクを減らし、内視鏡検査で早期発見する」ことが大切と思います。

積極的な設備投資による検査の安定供給

円安、商品の値上げが続いていますが、消化器癌は景気に忖度はしてくれません。正確な安全な内視鏡診療を提供するため、OLYMPUS社製の上部消化管内視鏡ファイバーと内視鏡洗浄器を追加導入致しました。何よりも質の高い胃カメラ検査・大腸カメラ検査を常に安定供給できる仕組み作りに全力を傾けます。よろしくお願い致します。

胃カメラ検査・大腸カメラ検査をご希望の方はお気軽にご相談下さい。

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