S状結腸腺腫(血便、便潜血陽性) 今週の1枚231101
[2023.11.01]
時々血便があり、検診で便潜血陽性にて今回大腸カメラ検査を受診された方。病変は発赤調、volumeがあり、M-NBIでは概ねJNET2Aですが、cTisを疑う病変です。バイポーラスネアを用い切除に至りました。一部切除面から動脈性出血を認めましたが、RDImode1を用いまずは動脈をクリッピング止血を行い、その後切除面の縫縮をトラブルなく行うことができました。病理は腺腫、断端陰性、治癒切除に至っております。
正しい処置具、IEEの選択がストレスの少ない内視鏡治療に繋がります
40歳代 女性 便潜血陽性
#.大腸腺腫 0-Ⅰp
左上:WLI観察、 右上:拡大NBI観察、 左下:切除動脈性出血治療後、 右下:クリッピング縫縮術後(RDI観察)