当院の院内感染症対応②
院長の松岡です。
徐々に暑くなってきており、熱中症の注意が必要な季節となっています。
皆様はすでにご存知とは思いますが、さる5月8日に厚生労働省から提言が改訂されました。定義は大切ですので、情報の共有をお願い致します。
「息苦しさ、強いだるさ、高熱等の強い症状のいずれかがある」「高齢者や基礎疾患のある人で、発熱や咳等の比較的軽い風邪症状がある」「比較的軽い風邪が続く」の3項目のうち、1つでも該当項目があれば、速やかに帰国者・接触者相談センターに相談するとなっております。
当院での消化器内科・胃腸科疾患への対応
当院は皆様の安全を第一に、日本消化器内視鏡学会の提言のもと診療を行っております。新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染や接触感染が主とされており、内視鏡検査室などの密閉された空間での、胃カメラ時のむせや咳に伴うエアロゾル発生や、大腸カメラ時の糞便を介しての医療従事者への感染リスクが問題視されています。以下の感染症を疑う状態に該当する方への緊急性のない内視鏡検査や治療は現在の時点で延期または中止を考慮するように述べられていますのでご理解頂けましたら幸いです。
① 感冒症状や37.5℃以上の発熱を認める方
② 2週間以内の新型コロナウイルスの患者やその疑いがある患者との濃厚接触歴がある方
③ 2週間以内の感染多発地域への渡航歴がある方
④ 強い倦怠感や息苦しさがある方
⑤ 明らかな誘因のない味覚・嗅覚異常がある方
⑥ 明らかな誘因なく4−5日続く下痢等の消化器症状がある方
当院では上記諸問題にしっかり対応することで、患者様にも・スタッフにも安全な環境であることを示していきたいと思っています。
COVID-19を疑うような症状がない方は、これまで通り安心してまつおか内視鏡内科へ受診下さい。
まつおか内視鏡内科の感染症への取り組み
① 内視鏡検査時は消化器内視鏡学会の提言に則り検査を行っています。
② 受診された新患患者様ならびに感冒症状の方全員に検温を実施しています。
③ 発熱者の方には診察順が来るまで自家用車で待機をお願いしています(緊急を要する場合は順番を前後して診察に入っていただき、内視鏡検査・かかりつけの患者さんへの接触を最小限にとどめています)。しばらく当面は感冒症状の方は自家用車での診察とさせていただいています。
④ 毎日3回の院内消毒の徹底を実施しています。
⑤ 院内雑誌類の撤去、ウォーターサーバーもしばらく使用を中止し、院内での直接接触の機会を極力減らしています。
⑥ 空気清浄機8台、サーキュレーター6台使用しながら院内の患者動線・室内の空気の流れを考慮し、かつ院内換気の徹底を行っています。
⓻ スタッフ全員の健康観察・健康対策の徹底を実施しています。
⑧ 受付スタッフも全員、手袋・ゴーグル着用で対応しています。
⑨ 大腸カメラ検査も自宅で飲んでいただくことを前提とした対応をとっています(院内で希望の方は前処置室内の個人の間隔を広く取り対応しています)。
⑩ 大腸カメラ検査前処置室は一般待合室と別室・トイレも別です。
⑪ 全国で頑張っておられる内視鏡クリニックの先生方と情報交換を行いながら日々診療の質を高めています。
COVID-19対策を抜かりなく行う事で安全な消化器内科・胃腸科診療を行っております、安心して受診してください。
また、慢性疾患で通院中の方は15時以降の受診をお勧めします(これまで外来でお話させて頂いているように)。
最後に、富山市検診胃カメラ・消化器ドック胃カメラや大腸カメラについて問い合わせがありますので一言。しばらくは内視鏡学会の指導もあり緊急性が無い検査は行わない方向としています。再開の時期はHP上でお伝えいたします(症状があり必要な検査はこれまで通り行っていますのでご相談下さい)。また、今シーズンは院内で待つ時間を最小限にするため、場合によっては検診胃カメラは予約制にする可能性もあります。これについても検診の詳細が分かり次第、HP上でお伝えいたします。ご迷惑をお掛け致しますが、どうかご理解のほどよろしくお願い致します。