直腸粘膜脱症候群(血便、直腸癌との鑑別) 今週の1枚220929 [2022.09.29] 排便後の血便にて大腸カメラ検査を行った症例。直腸内反転にて痔核の近傍に発赤・浮腫状の潰瘍形成病変を認めます。拡大観察では概ねJNET1であり生検結果も矛盾なしでした。本疾患は①平坦型・②隆起型・③潰瘍形成型にカテゴライズされます。特に本症例のような③は直腸癌や肛門管癌との鑑別が大事になります。非腫瘍性病変と診断がつけば排便習慣・便通改善に注力することで症状の改善を目指せます。 60歳代 男性 血便 #.直腸脱粘膜症候群 病理:mucosal prolapse 左:WLI観察、 中:NBI観察、 右:NBI弱拡大観察 前の記事へ次の記事へ