CF-XZ1200Iは想像以上の仕上がりです!
院長の松岡です。
かなりマニアックな話となります。少々前倒しでオリンパス社が自信を持って発売した、大腸内視鏡スコープ「CF-XZ1200I」のデモの機会を得ました。
まずはオリンパス社のプレスリリースからの抜粋
〇 高倍率光学ズーム搭載、より精度の高い観察をサポートする大腸拡大内視鏡
〇 高性能光学ズームを搭載することでこれまで以上の拡大観察が可能
〇 高感度CMOSイメージセンサーの採用にてHQ画質での観察を実現
①最大135倍の高倍率・高画質拡大観察をサポート
②高速面順次:120回/秒の高速スキャン方式を採用することで色ずれの軽減に貢献
③ErgoGrip:操作部の軽量化、アングルノブ・スコープスイッチ形状等設計・搭載位置の見直しで操作性の向上に貢献
使用させて頂いた感想
とにかくよく見えます。観察はもちろんですが、1200シリーズは挿入に力を発揮すると思います。無送気軸保持短縮法との相性が大変良いファイバーと思いました(まだ数例しか経験していませんのでこの機会に20症例ほどさせて頂きデータを取りたいと考えています)。それ以上にこの機種の最大の武器は②です。GIF-1200Nと比べても明らかに同じ操作時の色ずれが無く、検査のストレスが圧倒的に軽減されます(細径ファイバーの問題もオリンパスさんが迅速に対策して頂きました)。CF-HQ290ZI、PCF-H290ZIと比しても明らかによく見えるので、今後良い意味でファイバー選択に悩みそうです。一つ気になる事は1200系ファイバー全体に言えることではないかと思いますが、290シリーズと比してやや青白っぽい印象を受けます(同じ白い車でもメーカーによって色味が異なることと同じ?)。これはセッティングで解決できたり、慣れの問題でもあるのではないかと思います。③は女性医師や手が小さい方には朗報ではないかと思います。ユニバーサルデザインの実践と思います。以上は全て私の主観となります。
結論は「凄いファイバーです」の1言です。このファイバーに負けないよう・恥じないよう、より内視鏡技術を高め消化器内視鏡診療に邁進してまいります。