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胃がん内視鏡検診について

[2020.08.11]

院長の松岡です。

日本消化器内視鏡学会に参加し、東京医科大学茨城医療センターの演者の先生から胃がん内視鏡検診について網羅的に学ぶことが出来ました。

胃がん検診と胃がん減少の背景

年齢の高齢化の影響を補正した年齢調整死亡率の推移では現在がん罹患率は男性で1位、女性で3位(1位乳がん、2位大腸癌)であり、下記の歴史的背景により日本人の胃がんが減少しています。

1956  胃がんバリウム検診
1983  ピロリ菌発見
2000  胃潰瘍・十二指腸潰瘍のピロリ菌治療の保険適用
2012  慢性萎縮性胃炎のピロリ菌治療の保険適応
2016  胃がん内視鏡検診

2種類の胃がん検診

  目的 費用と利益/不利益
対策型検診

集団全体の死亡率低下 

限られた公的資金を用い、利益を最大限に享受する

任意型検診

個人の死亡リスク低下  個人負担で個人レベル

胃がん内視鏡検診の有用性

また2つのデータの提示があり胃カメラ検査を受ける有用性が報告されています。

①国立がん研究センターの報告では国内地方都市(新潟、鳥取)の研究によると3年に1回でも内視鏡検診を受けることで胃がんの死亡リスクがおよそ30%減少する。

②韓国のデータでは内視鏡検診を受けることで47%胃がん死亡率が低下する。

富山市胃がん内視鏡検診

「がん検診を受ける最大の目的はがんの早期発見を行うこと」という事を忘れてはいけません。

富山市も胃がん内視鏡検診に早い時期から取り組んでおり、医師会の先生方から多数のデータの報告があります。富山市胃がん検診として胃カメラ検査を当院でも受けることも可能ですので、ご希望の方はお問合せ下さい。

 

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