炎症性腸疾患>潰瘍性大腸炎について
[2020.08.29]
院長の松岡です。
狭義の炎症性腸疾患IBDには潰瘍性大腸炎UCとクローン病CDがあります。
先日参加した消化器内視鏡学会セミナーでも取り上げられていましたがIBDは消化管に慢性炎症を引き起こす原因不明の疾患であり、国内にUCは22万人、CDは7万人いると類推されています。問題はいずれの疾患も若年者を中心に発症するという事実です。
診断が困難となることが多く内視鏡精査による形態学的診断が極めて大切です。
当院は消化器がんの早期発見・治療に注力していますが、消化器疾患はがんをはじめとした腫瘍性病変だけではありません。
消化器がん以外の疾患(逆流性食道炎/ピロリ菌関連疾患/慢性胃炎/過敏性腸症候群(IBS)/炎症性腸疾患(IBD)/便秘/痔疾患など)で体調を崩すことも珍しくありません。さらにこのストレスの多いコロナ禍です。老若男女問わず「いかに生活の質を落とさずに病気と対峙していくか」が大切となります。
がん年齢世代はもちろん、生産年齢人口の若い世代にも消化器疾患は突然発症します。
当院は胃腸に不安を抱えている全ての方に内視鏡内科診療を通じてお力になれればと考えます。