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早期横行結腸癌(あきらめずに大腸検査をする意義) 2024秋の1枚240923①

[2024.09.23]

便潜血陽性を主訴に受診された方。実は1年前に便潜血陽性で当院を受診し大腸検査の予定日まで決まっていましたが、事情で1度検査が流れた経緯がありました。そして今年も便潜血陽性となり受診されました。大腸内視鏡検査では左半横行結腸に20mmを超えるⅠsp病変を認めました。NBI観察で主としてJNET2A病変でしたが遠景観察では発赤が強く緊満感がありcTisと判断しました。断端陰性で切除することに注力し、適宜凝固波やRDIを用いて動脈出血の同定、止血、完全縫縮を行いました。病理結果は治癒切除でした。上記以外に複数病変を認め全て内視鏡治療を行いました。

 

大腸内視鏡検査は敷居の高い検査です。1回目の検査に至ることができなくとも、今回あきらめずにチャレンジいただくことで大腸癌の早期発見・早期治療に繋がりました。ご自身のため、大切なご家族のためにまず人生初めての胃カメラ・大腸カメラを実践することがとても大切です。

 

40歳代 男性 便潜血陽性

#.早期大腸癌 pTis  #2.多発性大腸腺腫

左上、右上:WLI観察、 

左下、右下:焼灼~クリッピング縫縮

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