20.9月の診療が終了 胃カメラ・大腸カメラの抑えどころ
院長の松岡です。
本日で9月の診療が終了致しましたので<当院の内視鏡実績>を更新致しました。
今月は開業後、最多の内視鏡検査を行う事が出来ました。これも毎日多くの方に当院を利用して頂いているからこそであり、より一層質の高いサービスを提供できるよう邁進致します。
課題の拾い上げ・分析・そして探求へ
沢山の内視鏡検査を行えば行うほど多くの課題・気づきが浮き彫りになり、それらの情報を分析することで新たな価値が生まれます。日々自分なりに探求してその結果を皆さんに還元していく事が我々の社会貢献であると考えます。
※インフルエンザワクチンコンテンツについて定期的に更新しています。接種希望者の方は、必ず確認したのち受診下さい。
胃カメラ検査について
①ピロリ菌感染の有無、②頭頚部~食道がんの確認、③十二指腸病変、④最近の上部消化管疾患のトレンド等を考えて検査を行っています。
①ピロリ菌感染の有無
日本は国民総ピロリ菌除菌時代に入ってもうすぐ十年であり、ピロリ菌感染の有無が検査をする上で非常に大切になっております。検査をする方の胃がピロリ菌未感染か、現感染か、既感染かを確認しそれぞれのアプローチで胃の評価をしていく事が大切と言われています。
②頭頚部~食道がんの確認
喫煙、飲酒がリスク因子となることが多い扁平上皮がんから、逆流性食道炎やバレット食道に起因する食道腺がん等の診断が求められます。
③十二指腸病変
医療技術の進化に伴い十二指腸病変の診断そして治療も積極的に行われています。胃と十二指腸は接しておりますが全く別の臓器であります。解剖学的な違い、組織学的な違い、生理学的な違いを理解し非乳頭部十二指腸腺腫・がん(SNADET)の発見に力を入れていきたいと考えます。
④最近の上部消化管疾患のトレンド
ピロリ菌除菌後胃がん、ピロリ菌未感染胃がん、PPI関連胃症、好酸球性食道炎なども念頭にいれ日々の内視鏡検査を行っていきたいと考えます。
大腸カメラ検査について
①基本所作に拘る大腸内視鏡
丁寧な検査を1症例1症例淡々と行う事が、出来るだけ痛くない検査を可能する近道であり、結果として「家族にも勧めたい」と言ってもらえる満足度・質の高い検査に繋がります。開業以来一貫して挑戦しており、今後も実践して参ります。
②内視鏡組織力を高める
特にここ1年で明らかに挿入困難例の方の検査が増えています。皆様からの当院への期待の表れであり、しっかりお応えできるよう内視鏡チームとして様々な方面から技術を磨いております。内視鏡内科は機械を用いる診療科でありますのでその器材(内視鏡)の歴史、仕組み、様々なファイバーの特徴を十分理解することで「使用する道具の力をいつでも100%引き出せる力」を持つことができるよう、そして困ったときの引き出しを沢山持つことが出来るよう頑張ります。