内科学会緊急シンポジウムを受けて
院長の松岡です。
COVID-19感染の感染が拡大している中、昨日「日本内科学会緊急シンポジウム COVID-19感染について」が開催されました(もちろんweb開催です)。
① 高齢者に感染者が多く、それ以外にも20歳以上のそれぞれの年代に均等に発症している点
② 各都道府県別発症人数は人口に依存するため、人口補正した発症人数を確認することで、真の罹患者が多い地域が浮き彫りになってきた点
③ 発症時の症状は発熱、咳嗽が80%ほどと高いが、その他の症状にも着目すべき点がある点
④ ウイルスに罹患した無症状の方の50%が3.5日で発症し、その一部が重症化(人工呼吸器管理)する点
⑤ また、有症状者の場合は感染後潜伏期が5.1日で発症し、その後6.3日で診断がつき、その後入院加療となる点
⑥ SARSと圧倒的に異なる点は、COVID-19はすぐ重症化→死亡することが少なく、無症状例や軽症例がかなり多い点
⑦ そして、その無症状例や軽症例が見えない感染源となり、クラスター化する問題が各地で徐々に起こっている点
⑧ 各地で勃発している院内クラスター問題も上記に大きく関係している点
などなど、内科の枠にとらわれず感染症学会、呼吸器学会、老年医学会、リウマチ学会の専門家の先生方からの最新の正確な情報提供がありました。
<当院としては>
所謂3密や家族内から私、スタッフが院内にウイルスを持ち込みそれが見えないリンクに発展しないことを継続していくことが地域に貢献できることと考えます。感染症対策への当院のスタッフ一人ひとりの意識を高め予防に努めます。シンポジウムでも言われていましたが、まずは相手をよく理解することから始めなければいけません。
<皆さんは>
各メディアで報道されているように、3密を防ぎ、不急不要な外出を防ぎ、自身が見えないクラスターにならないことが一番大切と思います。
<上記を踏まえて内視鏡内科である当院は>
これまで以上に院内感染予防に努めて消化器診療を行います。
毎日3回の院内消毒の徹底を実施しています。
院内雑誌類の撤去、ウォーターサーバーもしばらく使用を見合わせています。
大腸カメラ検査も自宅で飲んでいただくことを前提とし、院内で希望の方は前処置室内の個人の間隔を広く取り、対応します。
内視鏡検査時は消化器内視鏡学会の提言に則り検査を行っています。
急な腹痛でアニサキス症が疑われる方、血便を認め大腸カメラ精査を要する方はお気軽にご相談下さい。
4月末は予約検査枠を設けて内視鏡検査を行う予定でいますので、ご希望の方はお問合せ下さい。