ダブルバルーン内視鏡を用いた挿入困難例の大腸検査を学びました
院長の松岡です。
先日いつもお世話になっている総合病院で大腸検査の挿入困難な症例を勉強させていただきました。
以前の大腸カメラ検査で盲腸までファイバーが入らなかった症例であり、
①まずは型に沿って丁寧な内視鏡操作を心掛け、検査開始致しました。しかしながら全行程の1/3ほどで腸管癒着と考えられる抵抗がありそれを超えるのに苦労し、かつそれを超えると横行結腸で腸管がぐるっと1回転してしまいます。持っている技を順番に試してみますが全て空振りで、そのねじれの解除は困難でした。
開業医であればこれ以上はお手上げですが、
②すかさず大腸内視鏡検査・治療のスペシャリストの先生に相談させて頂き、すぐに「ダブルバルーン内視鏡(小腸内視鏡)」という特殊内視鏡を用いた検査に切り替えました。その内視鏡は、ファイバーの外側にオーバーチューブという薄い筒が設えられておりそのチューブに2点任意に開閉できる特殊な風船がセットされています。上記の機能を上手く使うことで、一般の大腸内視鏡では挿入困難な大腸でもしっかり観察することが可能となります。
今回も適切な器材を用いることにより盲腸まで観察することが出来、検査を完遂することが出来ました。
いつもお世話になっている総合病院の先生方にはいつもご指導頂き、感謝の言葉しかありません。今後ともよろしくお願い致します。
継続して、検査時のその場の判断力・技術力を学び、消化器内視鏡診療を通じて、皆様に技術で還元できるよう努力していきます。