たかが便秘されど便秘
[2019.05.19]
院長の松岡です。
木曜日に消化器内科の研究会があり参加して参りました。
今回は便秘診断・治療の講義を拝聴しました。
日々の便秘外来で何となく思っていましたが、富山県は全国的にも非常に便秘に悩まれている方が多い県であることを改めて理解しました。便通異常は背景にがんによる腸管閉塞などの重大な疾患や、過敏性腸症候群などの疾患まで様々な原因があります。
便通異常をきたしている場合、まずは器質的便秘(腫瘍などで物理的に便通不良)・薬剤性便秘・症候性便秘(便秘を引き起こす疾患)を除外(否定)することが大切で、その後機能性便秘の検索・治療に入ります。
機能性便秘は大きく①大腸通過遅延型便秘、②便秘型過敏性腸症候群、③排便困難型便秘 に分けられ、それぞれ食生活の是正の方法や使用薬剤が異なります。
当院では日々行っている消化器内視鏡診療の観点から便秘治療に向き合っております。便秘の種類によって対応そのものが異なりますので、慢性の便秘でお悩の方はお気軽にご相談下さい。