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口腔がんについて

[2019.04.11]

院長の松岡です。 

口腔がんは芸能人の方も罹患され特に最近注目されている疾患の1つです。先日新聞に大きく取り上げられていましたのでご覧になった方も少なくないと思います。  

口腔がんは半数ほどを占める舌がんのほか、歯肉がん、口腔底がんなどがあります。日本の口腔がんの死亡率は35.4%であり、口腔がん定期健診が普及している米国19.8%の2倍です。

全てのがんの2%ほどと言われ、他のがん同様、早期発見することで早期治療が可能な病気です。

先日の内科学会地方地方会でも報告されていましたが、最近の医療技術の進歩は目覚ましくオリンパス(株)社が開発したNBIシステムや画像強調を用いることで胃カメラ検査時に口腔内~中咽頭~下咽頭も確認できる時代となっています。胃カメラ検査では胃だけではなく、食道や十二指腸はもちろんのこと口腔内~中下咽頭も観察できます。また、経鼻内視鏡+NBIを駆使することで苦しくない頭頚部がんの早期発見も可能です。

当院でも胃カメラ全体に対する経鼻内視鏡の割合が増えており、通常観察時にルーチン観察として上記を必ず行っております。

 

下記チェックリストが新聞に記載がありました。心配な方は口腔がん検診や胃カメラ検査での精査も検討されてみてはどうでしょうか。

【口腔がん要注意チェックリスト】       

① 口の中の粘膜が白くなったり赤くなったりしている部分がある。
② しこりや腫れなど肥大した部分がある。
③ 口の中から出血が続いている。
④ 合わない入れ歯を使い違和感がある。
⑤ 抜歯後なかなか治らない状態が続く。
⑥ 頬や舌が動かしにくくしゃべりにくい。
⑦ 口の中にいたい部分がある。
⑧ 首の周りのリンパ節が腫れている。
⑨ 長い間、片方だけ鼻閉がある。     

(県歯科医師会リーフレットより)

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