今週の診療2308013~ 夏に基本の習得
院長の松岡です。
8月11日~8月16日は夏季休暇です。通常診療は8月17日(木)からとなります。長期休暇明けの17日(木)は例年非常に込み合うことが想像されます。余裕を持った受診をお願いいたします。
長期休暇恒例のメンテナンス
さて夏季休暇前半は、院内のメンテナンスを行いました。特に空調・空気清浄機はこの酷暑です。外気を取り入れての換気は必要十分になりますのでずっとつけっぱなしとなります。オーバーホール回数を昨年から2倍に増やしています。可能な限り、消耗品は新品交換し、部品が出ないものは分解して目視で確認し、洗浄を繰り返すしかありません。何度もやると色々分かってきます。できるだけ基本性能を維持して快適な空間の提供に努めます。
EVIS X1 CV1500
内視鏡関連について、7月から通常光(WLI)、特殊光(IEE:NBI、TXI、RDI)のセッティングを進めました。8月前半およそ2週間かけて実際にそれぞれのスコープの番手を探りました。正解かどうかはこれまでの当院の内視鏡データと比較することで分かります。オリンパス光源装置の現行最上位モデルであるEVIS X1 CV1500を用いても、スコープにより対策が異なります。260シリーズ→290シリーズ→1200シリーズとそれぞれの時代背景を理解するとともに、開発技術者のフィロソフィをできるだけ汲み取ることで「当院にとっての最良」を出したいと思います(正解は1つではなく、施行医によって最良は異なると思います)。特にTXIのmode1,2の相違点、RDIのmode1,2,3の相違点や、BAI-MAC(Brightness Adjustment Imaging with Maintenance of Contrast)の意味を理解することが大切です。さらに「観察、処置時の番手をスコープの型番ごとに出す」ことでいざというときに慌てなくなるのではないかと思います。EVIS X1の様々なギミックを手足の如く使えるよう、さらなる学習を深めてまいります。マニュアルを隅から隅まで読み込むことから始めなければ応用に行きつきません。
高周波電源装置
さらに高周波電源装置についての理解も進めてまいります。オリンパス光学工業製品でいえば「ESG-100」→「ESG-300」→「ESG-150」と正しいフルモデルチェンジが推し進められています。カット波と凝固波の基本の理解を踏まえ、一旦ラインナップが増えたESG-300からより選択肢が絞られたESG-150を学ぶことで、PulseCut(Fast,Slow)、ForcedCoag(1,2)、SoftCoagの理解が進みます。最終的にはモード、エフェクト、ワット出力の適正値を出すことで、より安全な日帰りポリープ切除術の提供に繋がります。
お盆期間はSING LIKE TALKINGさんの「Rise」で乗り切りたいと思います。