S状結腸腺腫(下腹部痛、血便、20mmⅠsp) 2024秋の1枚240927⑤
[2024.09.27]
下腹部痛、血便を主訴に受診された方。問診からは典型的な虚血性腸炎の症状でしたので、まずは対症療法で症状の改善を認めました。その後、大腸精査を希望されました。大腸内視鏡検査でS状結腸に20mm大のⅠsp病変を認めました。NBI観察で概ねJNET2Aでしたが、遠景観察を考慮しcTisと判断し内視鏡治療を行いました。病理結果は治癒切除でした。「適切な内視鏡検査」で挿入・観察・処置をトラブルなく終えることができました。
血便を認めた際は大腸内視鏡検査をすべき教訓的症例ではないかと思います。
50歳代 女性 腹痛、血便
#.S状結腸腺腫
左上:WLI遠景観察、 右上:NBI弱拡大観察、
左下:焼灼後切除RDI観察、 右下:クリッピング縫縮後