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院内勉強会で内視鏡処置具②について学びました

[2018.10.27]

院長の松岡です。

当院を利用される全ての皆様に責任を持った診療を心がけております。

当院では内視鏡検査時にポリープを見つけた場合、まず拡大観察(生検を行わず、カメラ倍率をズームアップしその場で診断する方法)で詳しく調べます。そして病変に応じてオリンパス社製の高周波焼灼電源装置ESG-100とゼオンメディカル社製バイポーラスネアを用いホットポリペクトミー(ジュール熱を用い切開する方法)とコールドポリペクトミー(ワイヤーで機械的に病変を絞扼し切除する方法)を使い分け確実に安全に病変を切除します。

 

 

bipolar処置具

金曜日のスタッフミーティングでは、当院で採用しているゼメックスバイポーラスネアを中心に、いつもお世話になっているゼオンメディカル様から高周波・電気メス・モノポーラとバイポーラについて今一度基本から学びました。

がんと診断した(がんを疑う)病変は熱を加えて遺残(取り残し)なくしっかり切除することが大切です。ただし粘膜に熱を加えすぎると穿孔(薄い腸管に穴が開く)したり、後出血(切除した部分の血管から出血)することがあります。よって切除する必要最低限の面にのみジュール熱が流れれば、必要以上に体内に電流が流れず、患者さんにとって安全・安心な検査が可能となります。バイポーラシステムは上記を実現しており、当院のホットポリペクトミーでは全例採用しております。

 

内視鏡診療は例えが適切かどうか分かりませんがゴルフと非常に似ていると思います。つまりプレイヤーの技術(医師の内視鏡技術はもちろんのこと、内視鏡技師・看護師とのコミュニケーション力)と、状況に応じたゴルフクラブの適切な選択(様々な内視鏡デバイスの中から最良の一手を選択して用いる力)がかみ合って初めてベストスコア(苦痛が少ない・正確な・安全な検査・手術)が実現できると思います。上記の2点が常にベストが出るようこれからも日々鍛錬を積んできたいと考えます。よろしくお願い致します。

(ちなみに私は全くゴルフはやりません。)

 

 

 

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