院長の松岡です。

今週、何故か胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者様が多く毎日潰瘍性病変の患者さんを診ています。

COVID-19による多大なストレスの影響も否定できないのではないのでしょうか。

皆さん口をそろえて申されるのは「我慢の限界を超えて受診した」です。胃潰瘍・十二指腸潰瘍は共にがん化することはありませんし、内服加療で完治出来る病気です。しかしながら特に十二指腸潰瘍は未治療のまま時期を逸すると穿孔といって管腔内と腹腔内が交通し穴が開くことで腹膜炎を来し開腹手術となることがあります。また、両疾患とも太い血管を破綻すると出血性潰瘍を合併し緊急内視鏡止血術や輸血を要することもあります。

できれば「我慢の限界を超える前」に受診されることをお勧め致します。しっかり体調を整えコロナ以降の季節に対応していきましょう。

胃痛・心窩部痛・嘔気・食欲不振・血便、下血(黒色便、鮮血便)が持続する場合は早めの医療機関受診をお願いします。また湿度が上がるこの時期、食中毒やアニサキス症も増えています、ご注意ください。