1月はまさに内視鏡的寒稽古
院長の松岡です。
内視鏡検査で充実した毎日を過ごしている一方、バタバタと奮闘しており、1月は長く感じています。
季節はというと、日に日に日の出は早まり日の入りは遅くなっており確実に立春に向かっています。春が待ち遠しいです。
1月上旬の内視鏡状況
富山市検診は12月で終了しましたが、胃カメラ・大腸カメラの依頼が減っておらず、スタッフとチームワークで乗り越える日々が続いています。検査数が増えると消化器癌の診断に至り、精査や治療に向かう症例が増えることも自然の摂理です。よって、毎日緊張感のある内視鏡検査を提供させて頂いています。大腸カメラ検査は2月中旬までの検査予約も埋まりつつありますので内視鏡検査のご用命の方は早めのご相談が良いと思います。胃カメラ検査は当日検査枠に余裕があれば実施できます。また、24時間365日WEB予約も随時可能です。当院HPの該当事項を参照下さい。よく分からないという方は、まずはご相談して頂ければ良いと思います。
チームワークの高まり
「捨てる神あれば拾う神あり」と昔の人はよく言ったものです。ここにきて当院のチームワークの高まりを感じています。それぞれが自身の持ち場を把握し固めることはもちろんのこと、少し周りを見ることを始めることで、チーム全体の仕事効率が高まります。やはり全体の最適化の理論は重要であり、それを実践するには太い軸を共有することが大切です。学びを止めてはいけません。先の見えない混沌した時代であるからこそ、前向きに安全に航海できるよう恐れずに前進したいと思います。
正確に学びを刻む
※下記はかなりマニアックな内容ですので興味のある方のみお読みください。
これまで上部内視鏡シリーズはGIF-H260Z(2011)(GIF-XP260NS(2010))→GIF-H290Z(2014)(GIF-XP290N(2013))→GIF-XZ1200(2021)(GIF-1200N(2020))と上部消化管ビデオスコープのヒエラルキートップエンドモデルは全て韻を踏んだラインナップ構成となっています。順次、積み上げることで適正進化を遂げています。ものには順番があり、GIF-XZ1200が開発された経緯を理解するにはこれまでの製品の成り立ちの理解が必須です。つまりはオリンパス内視鏡の歴史を学ぶことこそ内視鏡技術向上に直結すると思います。特にフラグシップモデルはグローバルユーティリティよりも、より限定された難局を打破しなければならない使用状況を優先し作られていると想像します。つまり使い手が解釈し落とし込むことが要求されるはずです。さらには現場で鍛え抜かれた工業生産品である内視鏡の基幹性能と、都度新たに投入される飛び道具を、内視鏡医自身が丁寧に理解することで、より自分の手足として使い倒せるのではないのでしょうか。
一方「先進性が最良」に何の矛盾や間違えはありませんが、GIF-H260Zであっても、ハイビジョン対応CCDが搭載され、80倍光学拡大検査が実現できます。(以前も書きましたが)オリンパス製品は例外なく妥協なく鍛え抜かれた最新技術を盛り込んでアプライドチェンジされているため、実にスタビリティが高いのです。即ち道具を十分理解することこそ、内視鏡検査のはじめの一歩となるわけです。
オリンパスというメーカーの拘りを適切に理解することで人馬一体の如く内視鏡と一体となり、より深い消化器内視鏡検査の提供に繋がると、当院は信じています。
工業ライン製品は年式に応じた丁寧なメンテナンスにより発売当時の性能を常に発揮し続けることができます。今年も機器の理解をさらに深め、メンテナンスに手間を惜しまず、毎日胃カメラ・大腸カメラに没頭して参ります。安心と安全は日々の積み重ねからしか生まれません。どうか2023がうまくいきますように。
忙しない時こそ、小沢健二さんを聞いて1月後半を爽快に行きたいと思います。