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下部直腸腫瘍LST-NG(PD)(便潜血陽性、10年ぶり大腸検査) 2023夏の1枚230705①

[2023.07.05]

大腸ポリープ治療歴あり、自覚症状なし、今回便潜血陽性で10年ぶりの大腸内視鏡検査で来院されました。下部直腸Rbに側方方向に広がる30mm四方のLST-NG(PD)病変(0-Ⅱa+Ⅱc)を認めます。NBI拡大観察では表面構造は概ねJNET2Aですが、遠景観察では病変の肛門側がややvolumeがあり、病変中央は相対的陥凹を認めますのでcTisを疑います。一括切除を考慮すると大腸ESD適応病変であり、いつもお世話になっている大腸内視鏡治療エキスパートの先生にコンサルトさせて頂きました。

「大腸癌・大腸腺腫の治療歴のある方はサーベイランス内視鏡の理解を深めることが自身を助けます」

<大腸がん検診(便潜血)での異常>

<消化器癌術後外来>

 

60歳代 女性 便潜血陽性

#.早期下部結腸癌Rb 疑い cTis

左:WLI観察、 中:非拡大NBI観察、 右:NBI弱拡大観察 

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