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ピロリ菌除菌後胃癌(バリウム異常) 今週の1枚240619

[2024.06.19]

ピロリ菌2次除菌成功後の方。健診(バリウム検査)異常で来院されました。背景胃粘膜は木村竹本分類C-1の萎縮を認め、前庭部小弯後壁寄りに陥凹が深い周囲隆起が比較的なだらかな病変を認めます。送気脱気にて変形乏しく硬化が強い印象です。cT1bを疑い、お世話になっている内視鏡スペシャリストの先生にコンサルトさせて頂きました。胃カメラ再検でもcT1b2の診断であり、外科治療の方向となりました。

 

ピロリ菌除菌後であっても、背景胃粘膜に萎縮病変が存在する場合は異時性に新規病変が出現する可能性があります。

ここ10年でピロリ菌除菌は大きなパラダイムシフトが起こっています。

ピロリ菌除菌後・早期胃癌治療後の方はこれまで以上に胃カメラ検査での注意深い観察を要します。

<ピロリ菌除菌後胃癌について

<ピロリ菌外来>

 

50歳代 男性 ピロリ菌除菌後胃癌

#.除菌後胃癌 adenocarcinoma tub1

左:WLI観察  中:AIM散布観察  右:NBI観察

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