トップアスリートの思考
院長の松岡です。
今朝の富山は雨上がりで冷えています。ここ数日、高湿度の中の気温の乱高下。体調管理に注意しましょう。
EVIS X1 CV1500 TXIのmode1、mode2の使い方についても学会で触れられており当院も注目しています。様々な取り組みを行い「街の内視鏡医」として出来ることを提供して参ります。
特別講演
内視鏡学会の中でDeportare Partners 為末 大 代表の特別講演が企画され、大変勉強になりました。
トップアスリートの視点から自己研鑽、トラブルとの向き合い方。また教育者、メンターとしての視点から結果を残す選手、強いチーム作りについての考え方。本当に一流の考え方を学べました。(これはあくまで私の主観ですが)内視鏡検査は個人スポーツの側面もありますが、主として内視鏡診療自体は概ね団体スポーツであります。チームの方針・向かうべき道を選手1人1人が理解し納得して自身で行動出来て初めてチームとして機能します。また一流アスリートの方であっても徹底した基礎練習の重要性をうたっていることに驚愕し、やはり「応用するなら基礎をやれ」が本当に大切であると確信できました。
自己の限界がどこか
常に限界ギリギリで努力しておりそうそう新記録更新はできないが、突如1人が記録を作ると、堰を切ったようにライバルたちからどっと記録が出る。
9秒台がでないという思い込みがそうさせている。
スランプ、プラトー、イップスとの向き合い方。
勝てる・成績を残せる選手
強い選手は後から記憶を書き換える能力が強い。上手くいくと上手くいく、駄目ならスパッと諦め、とことん反省し忘れる。結果から考えることも大切。
正確に事実に向き合う能力はもちろん大切だが、それ以上に楽観的対局観・過度なプレッシャーが加わった際も健全なメンタルを維持できる精神力が大切。
強いチーム
チームの特色は口癖にでる。
トップチームは当たり前の1つ1つの基本レベルが異常に高いが、特別な事は一切していない。全ての基礎動作が徹底的に研ぎ澄まされ、ベースレベルが格段に高い。よって外から見るだけでは一流チームの凄さは分からない。
これはまさに10年強お世話になっている総合病院消化器内科様そのものです。中に入ると基本手技のレベルの違いに驚かされます。
教育・コーチング
自転車にのる練習、指導者が手を放す瞬間に似ている。面白いと思えることが持続する唯一の動機。自分で考え・試して・回して・仮説を自分で作ることが大事であり、与えすぎると機会損失。
負けた時は中途半端に落ち込みはむしろ悪く、しっかり落ち込み・忘れ・次の準備を行う事が大切。見えない本当のストレスが、いつかどこかで悪さをする。