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胸やけ・のどが苦い・げっぷが多い・腹が張る・咳が長引く等、逆流性食道炎

[2018.05.15]

院長の松岡です。

胃カメラ検査希望で来院される方の中で多い、今や消化器領域の国民病とまでいわれている逆流性食道炎について説明させて頂きます。

逆流性食道炎

下記のリスク因子の増加に伴い、胃酸等の攻撃因子と下部食道括約筋・食道運動等の逆流防止機構の均衡が崩れることにより逆流性食道炎の増加を来すと言われています。軽症型から薬剤抵抗性重症型まで様々な状態を呈します。

増悪リスク因子

  • 食生活の欧米化(高蛋白・高脂質の増加)、肥満
  • 胃内環境の変化(ピロリ菌感染率の低下、それに伴う胃酸分泌能の増加)
  • 過度なストレス付加、高齢化

 

【症状】胸やけ・のどが苦い・げっぷが多い・腹が張る・咳が長引く等の症状から、重症型では食道出血・食道狭窄(炎症を繰り返し狭くなる)等の合併症を認めることも少なくありません。

 

内視鏡検査(胃カメラ検査)で食道の炎症の程度を確認し適切な診断を行う事で、薬剤にて治療可能な疾患です。ただ、逆流性食道炎は上記のリスク因子と密接に関係しますので再発しやすく、日々の生活習慣の是正も大変重要となります。

 

 内視鏡学的にはA.非びらん性逆流性食道炎、B.軽症型逆流性食道炎、C.重症型逆流性食道炎に分類されます。これまでA→B→Cと臨床経過をたどると考えられていましたが、最近の研究でこれらのタイプは全てが連続的に進行するわけではないと分かってきました。よってA,B,Cそれぞれ状態に適した治療が必要となります。

日頃からできる逆流性食道炎の予防の注意点

甘味・脂っこい物・刺激物の摂取を控える。

食後するに横にならないようにする。

早食い・食べ過ぎに注意をする。

飲酒・喫煙を控える。

ベルト・コルセット等でお腹をしめすぎない。

背筋を伸ばし、前かがみにならないよう心掛ける。

適度な運動を行い肥満を予防する。

 

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