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第3世代NBI(IEE)でピロリ菌未感染早期胃癌に対応

[2023.08.26]

院長の松岡です。

暑い夏に学びを深めることで秋以降の検査数増加に対応するクリニックとしての力を蓄えております。

※8月29日(火)の診療受付終了は17時00分ですので、ご注意ください。

※次回の日曜診療は9月10日(日)となります。機会損失の軽減に努めてまいります。<詳細を読む>

早期胃癌について

2013年2月にピロリ菌感染慢性萎縮性胃炎に対して除菌治療が保険収載されてから、日本における胃癌治療のパラダイムは大きく変わりました。ピロリ菌除菌が進むことで最近はピロリ菌既感染胃癌や、ピロリ菌未感染の胃粘膜から発症する早期胃癌(およそ1%)に対応する必要が出てきております。

ピロリ菌未感染胃癌について

ピロリ菌未感染胃癌の中には腺窩上皮型胃癌(白色扁平隆起型、ラズベリー型)や胃底腺型胃癌、胃底腺粘膜から発症する未分化型胃癌(印環細胞癌)や、幽門腺粘膜から発症する腸型分化型管状腺癌などがあり、それぞれの内視鏡的特徴、病理学的特徴を理解しておく必要があります。特に解剖学・病理学的見地から内視鏡像を理解することで、実際日々の内視鏡診療で病変に出くわした際に解剖・病理的イメージをもって診断することができ、診断に近づくことが出来ます。

第3世代NBIシステムと画像強調内視鏡IEE

まずは病変の存在に気づくことができなければ診断・治療はできません。以前は怪しい病変があればすぐに生検(病変の細胞の一部を鉗子で摘み取る)を行っていましたが、昨今の内視鏡システムの進化は素晴らしく、拡大したり・構造を強調したり・波長制限をかけたり・色素を撒いたりすることで病理診断を想像できます。オリンパス社製品ですと、2005年に第1世代NBI、2012年に第2世代NBI、そしてコロナ禍の2020年に第3世代NBIシステム(CV1500 EVIS X1)へとフルモデルチェンジを繰り返すことで基幹性能、アジリティを確実に高めています。コントラスト法:TXI、輪郭強調法:構造強調、光デジタル狭帯域光法:NBI、RDI、染色法:ヨード、ピオクタニン、メチレンブルー、コントラスト法:インジゴカルミンなど様々なギミックを適宜用いることで正確な診断に繋げられます。

※まつおか内視鏡内科はオリンパス内視鏡システムを採用しております。

 

8月下旬は、フジファブリックさんの若者のすべて、森山直太朗さんの夏の終わりはマストですが、馬の骨の燃え殻が沁みます。堀込泰行さんに救われます。

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