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早期直腸癌(便潜血陽性、大腸癌家族歴あり) 2024春の1枚④240322

[2024.03.22]

便潜血陽性にて他院様からご紹介となった方。大腸内視鏡検査でNBI観察では概ねJNET2Aですが、遠景観察で結節状病変。病変周囲にwhite spot signを認めます。拡大観察にて主としてJNET2A(Ⅳvillous~Ⅳbranched様pit)ですが一部基部にJNET2Bパターンを確認できました。cTisと術前診断し内視鏡治療を行いました。病理結果はpTis(治癒切除)でした。病変の4/5は低異型度腺腫、1/5は高分化管状腺癌でしたので組織の違いが表面構造に表れていたのでしょうか。病理医の先生に確認したいと思います。他に腺腫病変も認め、同時に内視鏡治療を行い検査を終了しております。

基本に忠実な内視鏡観察の実践を心がけてまいります。

 

60歳代 女性 便潜血陽性

#.早期直腸癌 pTis

左:NBI遠景観察、 中:NBI弱拡大観察、 右:クリッピング縫縮後

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