(重症型)虚血性腸炎(腹痛、血便) 今週の1枚240131 [2024.01.31] 腹痛、血便にて来院された方。元来便秘症。内科的加療開始するも改善認めず大腸内視鏡検査を施行致しました。下行結腸に長軸方向に伸びる線状潰瘍を数条認め、近位S状結腸に全周性浮腫による亜狭窄状態を呈する炎症所見が強い粘膜局面を認めます。ただ、背景粘膜は正常であり、虚血性腸炎を疑いました。病理結果も内視鏡所見に一致し、保存的加療にて改善に至りました。今回のように炎症所見が強い虚血性腸炎に至るケースもあるので、適切な内視鏡診断を行えるよう技術を高めてまいりたいと思います。 80歳代 女性 腹痛、血便 #.虚血性腸炎 左、中、右:WLI観察 前の記事へ次の記事へ