Barrett's食道~食道腺がんについての勉強会に参加しました
院長の松岡です。
昨日、消化器がんの勉強会に参加して参りました。
3月までいつもお世話になっている総合病院で勤務されていた消化器内科の先生の講演で、非常に興味深く勉強させていただきました。
食道がんの中でも日本でも徐々に増加しているBarrett's食道癌(バレット食道がん)についての講演でした。
Barrett's食道癌(バレット食道がん)
食道がんと言えば、扁平上皮がん(喫煙・飲酒がリスク因子)が92%と未だに多いですが、2014年の統計では食道腺がん(Barrett's食道がん)が1~2→7.1%に増加していると報告されていました。
原因として逆流性食道炎、ピロリ菌未感染(ピロリ菌除菌後の過酸状態)、喫煙、高齢男性、大腸腺腫(大腸ポリープ)など指摘され、
バレット食道がんの早期発見には背景食道粘膜のバレット上皮(SSBE、LSBE)の定期的な内視鏡観察が必須であり、特に発赤(赤み)が強い粘膜部位の丁寧な観察が必須であると再確認できました。
胃がん予防のためピロリ菌除菌者が非常に多い日本ですので、バレット食道がんのリスク因子が高い方は注意深い内視鏡検査が必要であることと、大腸ポリープ切除術後の方も同様に気を付けていかなければならないことを学びました。
M先生、大変勉強になりました。ありがとうございました。