今週の診療240204~ プロから学ぶ
院長の松岡です。
2月に入りました。2024の1月は元旦の未曾有の災害から始まりました。慣れない余震も続き本当に落ち着かない日々でした。被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、能登半島地震の復興支援も始まっています。改めて自然とともに生きることの難しさを考えさせられています。
年末に買い集めた本や、撮りためた番組をようやく一部確認できました。
プロから学ぶ
①あるスポーツの指導者はひたすら基礎練習の徹底を行うことでようやく堅実な仕事に繋がると言いきっています。「実力以上の成果は選手には求めず、役割を確実に果たすように個々が自分の役割を理解させることがチームプレーでは大切」と説いています。
個性豊かな選手たちの問題点にいち早く気づかせるのが監督の役目で、最終的に気づくのが選手の仕事とのこと。結局のところ「自身で気づき改善できないことにはブレイクスルーできない」ということです。
そして、毎日いつもどおりできる事をやっているとピンチの場面でもできることが増え、経験値の積み上げに繋がります。
②ある伝統工芸職人は仕事で様々な問題に直面するが、それしかないと思い、兎に角やり続けることでようやく道が見える。「努力による確かな技術を携え、それに熱意を重ねる」ことでお客さんに納得してもらえる仕事ができる。「大切なことは自身と向き合うことであり、自身を律して退路を断って大きな壁を超えていくためのエンジンにファインチューニングすることが重要」であるとさらりと自身の半生を振り返っています。
③ある料理人は心ある生産者が手塩にかけて作った良い食材を丁寧にシンプルに料理することが大切。「真新しいことは不要であり、心温まる料理がそこにあればそれで成功」。味は心。集中力を持って自分にできる最大限を提供するものが「自分で納得できるかがカギ」であると言っています。
自分を知る
サービス業の共通項はお客さんがいるという点です。ただ、まずプロフェッショナルが大切にしていることは「自身といかに向き合っているか」ということにつきます。自身がぶれてしまうとそのあとの工程が徐々にぶれ、商品を届ける際(当院でいうと内視鏡検査を提供すること)には大きく商品の誤差が生じてしまいます。消化器内視鏡診療ももちろん数字化・点数化できる部分もありますが、大半は感覚的な部分が多く相対的に判断される仕事が多いように思います。だからこそ「良い仕事を行うためにはプレイヤー自身が自己と向き合い、自分の中で厳しい判断基準を設けることが大切」なのだと思います。積み上げて経験則から基準の質を高めることで信頼される消化器内視鏡診療の提供に繋げていくことが、当院に来院される方への貢献に繋がるのではないかと思います。
職員とともに
さらに内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)にはチームワークが必要不可欠です。安全な内視鏡検査の提供には「診療理念を理解した従業員の協力が必須」であり、そのためのチームの基礎力を高めることが大切だと思っています。当院は、消化器癌の早期発見・早期治療を行うことが皆さんの命を預かっていることと同等であると従業員1人1人が理解することや、仕事の喜びや達成感、社会の役に立っている手ごたえを実感できる職場の整備も大切と考えます。
「街の内視鏡医」として「常時内視鏡の提供」に拘り1人でも多くの方に「辛くない正確な安全な内視鏡検査を手軽に受けて頂くこと」を実践することに注力してまいります。そのために「常時、確実な内視鏡診療の提供」をおこなうことで「腸管の最適化」のご提案に結び付けられることができれば幸いです。よろしくお願いいたします。
当院の消化器内視鏡診療について
検診・健診異常で内視鏡精査目的で来院される方へ(受診前にお読みください)
大腸カメラ検査をご希望の方は事前に一度受診ください。
2月25日(日)は日曜診療
2月25(日)は予約制での胃カメラ・大腸カメラを行います。
※「大腸内視鏡検査」は「事前受診」が必要です。<詳細を読む>
平日が多忙で日曜に胃カメラ・大腸カメラをご希望の方はこの機会をご利用ください。