ピロリ菌③ 鳥肌胃炎について
[2018.02.22]
院長の松岡です。
今回は胃カメラ検査をすると見かけることがある鳥肌胃炎についてご説明させていただきます。
鳥肌胃炎
内視鏡での胃粘膜の肉眼所見が鳥肌のように小さな凸凹として見えることから命名された胃炎です。
病理組織学的にはリンパ濾胞の過形成として確認され、それらが小さな隆起を形成するため、内視鏡では鳥肌のように凸凹した粘膜に見えます。
鳥肌胃炎は特に若年女性のピロリ菌感染がある方に多いとされます。悪性度の高い未分化型胃癌のリスク背景であるとの報告もあり、注意が必要です。
鳥肌胃炎と診断されたら、早期のピロリ菌治療を行うことが大切で、その後も定期的な内視鏡検査が大切です。
ピロリ菌家族例があり、若い方で、慢性に胃部不快感、心窩部違和感等を認める方は一度胃カメラ検査、ピロリ菌検査をお勧め致します。
気になる方はお気軽にご相談下さい。