非乳頭部十二指腸腺腫・がん(SNADET)
症状は無症状が多く、内視鏡検査時に偶然発見されることが多い。
十二指腸の腫瘍性病変は全消化管がんの1~2%と言われており、比較的稀な疾患です。生検での診断率も70%ほどと腺腫(良性腫瘍)と早期がん(悪性腫瘍)の鑑別が難しく、そもそも胃カメラ観察時に十二指腸下降脚までしっかり観察しないと確認すらできません。
腸型タイプ(白色調、平坦隆起型、下降脚)と胃型タイプ(発赤調、隆起型、球部)に分類されます。
胆汁の影響もあり、内視鏡治療は極めて難しく(遅発性穿孔例も少なくない)、内視鏡治療経験の豊富なハイボリュームセンターでの治療が望ましいです。