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つらくない大腸内視鏡の7つの提案

「内視鏡検査=苦しい検査」という概念を払拭したい

胃カメラ検査・大腸カメラ検査は、消化器がんの発見において非常に大切な検査であり、定期的に受けるべきなのですが「辛くて、痛くて..」「苦しくて2度と受けたくない..」等の理由で検査を受けるタイミングを逃している方は決して少なくありません。

未だに毎回「清水の舞台から飛び降りる覚悟で内視鏡検査を受けている」と話される方も見受けられ「もう内視鏡検査はこりごり」「今後検査は受けたくない」という声をよく耳にします。 また、辛い内視鏡の経験談に背びれ尾ひれがつき口コミとなり、内視鏡のネガティブな噂が流布した結果「内視鏡検査=苦しい検査」と認識されているのが現状です。

生産年齢である働き盛りの方は消化器がん以外にも逆流性食道炎、ピロリ菌関連疾患、慢性胃炎、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、便秘症、痔疾患などの病気で体調を崩すこともありますので、いかに生活の質を落とさずに日々の生活を維持することが非常に大切と考えます。

当院を利用される全ての方に対し可能な限り辛くない検査を行えるよう、我々は真剣に消化器内視鏡診療に取り組んでおります。そうすることで病気の早期発見・早期治療に繋がり、そして次に繋がる内視鏡検査が行えると考えます。

では、どうして内視鏡検査がつらいのか

Q1 どうして大腸カメラ検査は痛いのか?

A1 「スコープを腸管内で押しすぎることで腸を伸展させたり、無理にねじることで強い抵抗となる」からです。

Q2 どうしてスコープを押さなくてはいけないのか・押してしまうのか?

A2 「腸内に空気を入れてパンパンに伸展させてしまいスコープを腸の奥へ押し込まないといけない状況を作ってしまう」からです。

Q3 どうして腸をパンパンに伸展させると痛いのか?

A3 「腸内に空気を沢山入れると腸が広がることでスコープの進むべき方向が分かる気がしますが、腸は風船のように空気でパンパンに膨らみます。そうなると腸のねじれが強くなり曲がり角がさらにきつくなってしまい、結果としてスコープをぐっと押し込まないと腸管の奥に入らなくなってしまいます。最終的に力任せに腸を押してしまい疼痛をきたす」からです。

どうすれば、つらくない大腸カメラ検査が出来るのか

そこで、まつおか内視鏡内科では「無送気軸保持短縮法」を用いることで腸管にやさしい挿入を実践しています。

POINT① 極力腸管に空気を入れない挿入

スコープを腸に入れていく際、空気を入れずに検査を進めます。よって曲がりの強いS状結腸でも腸管内に空気が入らず屈曲が強くならないため腹痛を生じにくくなります。

POINT② 低摩擦抵抗の腸管内環境を作り出す

腸管内に空気が無ければ、軽度の腸管洗浄液が腸内に残る程度です。そのため腸内の摩擦抵抗が低くスコープ操作性が高まり、かつ浮力効果も手伝い、結腸のねじれをストレスなく解除することができます。スコープの形に腸管のねじれを整え、腸管の軸をスコープの軸に合わせる作業が短時間かつ容易に行えます。

POINT③ スコープ操作は押さずに引く

「押さないとスコープは入らないのではないか」とよく質問を受けます。禅問答のようですが内視鏡を十分理解している医師であればあるほど、挿入は押す(push)作業を極力控え、引く(pull)作業を多用します。ねじれた腸をアコーディオンカーテンを畳み込むように丁寧に巻き取っていくことで腸管が綺麗に折りたたまれ、スコープの軸に腸管の軸が合ってきます。hooking the fold、right turn shorteningという技術を用いることで疼痛の極めて少ない内視鏡検が実現します。

POINT④ 検査前の腸管を丁寧に整える

当院は便通異常/便秘症/過敏性腸症候群の方、他院で挿入困難と言われた方等、比較的内視鏡挿入が難しいと言われている方の検査も積極的に受け付けています。検査を行う事はもちろん大切ですが、実は検査前の腸管洗浄の具合次第で内視鏡の挿入しやすさや検査の質が大きく異なることが分かってきました。事前の診察でその方に最適な検査の準備をさせて頂きます。そうすることで検査当日の腸管洗浄液の内服量も減らせ、安全な検査が可能となります。

POINT⑤ 一人ひとりの腸に適したスコープ選択

肥満体形の方/痩せ型内臓下垂傾向の方/術後の腸管癒着がある方/大腸憩室が多い方/便秘症で腸管過長傾向の方など、大腸は人それぞれ十人十色です。よって(これまでの経験から)その方に適した最適の1本を選び抜き検査を行います。そうすることで最小限の腸管負担で痛くない内視鏡検査が可能となります。

POINT⑥ 適宜、鎮静剤の使用

当院で検査を受けて頂く8割ほどの方は鎮静剤を用いずとも問題なく検査可能です。 しかしながら疼痛は個人差があります。検査時の不安や緊張を鎮静剤で和らげることで腸管の緊張もほぐれ楽に検査を受けて頂くことが可能となります。ご希望の方には鎮静剤を用いて安全に内視鏡検査を行います。なお、鎮静剤使用後は翌日まで自家用車の運転は控えて頂いております。

POINT⑦ 内視鏡技師を中心とした安全な内視鏡室の整備

消化器内視鏡技師を中心とし、内視鏡検査/手術の安全面~衛生面(内視鏡検査に関わる全て)の徹底を行っています。内視鏡検査に精通した看護師が対応することはもちろん、当院では独自の院内マニュアルを作成し「安定した検査を提供するためにはどうすべきか」をスタッフ一人一人が考え、前処置~検査~検査後まで一貫して・安心して受けて頂ける内視鏡検査を提供します。

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