アニサキス症 Anisakis
魚介類摂取後の突然の腹痛・胃痛/嘔気/嘔吐
アニサキスは回虫目アニサキス科アニサキス属に属する線虫の総称。その幼虫(アニサキス幼虫)は長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の太い糸状です。サバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどの魚介類に寄生しており、それを食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
胃内にアニサキスがいる場合は胃カメラにてアニサキス虫体を除去できますが、小腸まで迷入した時は場合によっては腸閉塞を来し入院治療を要することもあります。 よって、魚介類摂取後の突然の腹痛、嘔気・嘔吐を認めた場合は速やかに受診されることをお勧め致します。内視鏡にて虫体を確認し把持・体外に摘出することが有効です。<関連記事> <過去のアニサキス記事>
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