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常に心と体を一致させる

[2020.11.25]

院長の松岡です。

徐々に寒くなっており、来週から師走です。体調管理十分注意をしていきましょう。

先日も挿入に難渋する大腸カメラ検査をさせて頂きました。開業前からお世話になっている内視鏡モンスターの先生も言っておられますが「大腸カメラ検査はやってみないと分からない」が真実です。実際に自身の右手の感覚で挿入の難易度を確認するまでは分かりません。多くの内視鏡スペシャリストの先生が言われているように検査を沢山やればやるほど、難易度の判断が直腸の3つ目の襞を超えるあたりで大体分かるようになってきます(腸の収縮性や硬さやファイバーの追従性等である程度は判断できます)。しかしながら、上記の理論が簡単に覆されることも少なくないこともまた事実であり大腸カメラ検査の醍醐味と言えます。よって出たとこ勝負、一期一会の検査となるわけです。

私の大腸内視鏡のイメージはホームランを狙い撃ちするホームランバッターというより、安打を量産できるアベレージヒッターと言ったところでしょうか。とにかく盲腸までファイバーを挿入しないことには(打率を上げ、出塁しなければ)、病気を発見することが出来ない(点が入らない)わけです。大きな失敗をいかに少なく、小さな失敗を積み重ねてそれを挽回して検査を完遂するかがカギとなります。

先日ある教育者の方から良い事を教えて頂きました。学生さんに大切な試験がある場合、その時期までに体を作り上げる必要がある。知力だけ仕上げても試験当日の体調や緊張をコントロールする力が重要であるため「何より優先すべきことは心と体の一致である」とのことです。即ち「ここまでやりきったから大丈夫」と言える状態を作っておけば、心が大概のことを当日カバーしてくれると。よって、とことんやるしかないと言っておられました。言い方は異なれどプロのアスリートの方々が色々なところで話されていることと全く同じであり、内視鏡プロフェッショナルの先生方も同様のことを申されています気がします。(表現が適切かどうかは分かりませんが)私に置き換えると「常に毎日が試験という意識を持ち続けること」が大切であり、困難な症例に出会った時こそ通常の精神状態で臨むことによって「常に体と心を一致させ続けること」が出来るのではないかと思います。本当に皆さんから多くの学びを与えて頂いています。日々淡々と目の前の検査に向き合って行きたいと思います。

それにしても、ソフトバンク本当に強いですね。

 

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