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当院の消化器内視鏡検査偶発症に対する取り組み

[2019.02.08]

院長の松岡です。

明日から3連休ですが、色々なウイルス・細菌をもらわないよう十分お気を付けください。

偶発症(内視鏡治療後の後出血)の取り組み

先日、当院で日帰り大腸内視鏡手術を受けて頂いた方の後出血(下血)がありました。当院では可能な限り自院で緊急内視鏡も行うよう努力しています。スタッフも休日出勤にも関わらず素早く準備してくれトラブルなく処置することが出来ました(安全に内視鏡診療が出来るのも良いスタッフに恵まれているからだと思います)。普段からfail safeの考えで全ての診療に取り組んでいます。今後も十分安全面に注意を払い検査を行っていきます。

偶発症とはある一定の頻度で発症するものであり、当院ではこれまで数例の内視鏡手術後の後出血の対応を行っております。本当に偶発的に起こるため、出来る限りご自身でできることはして頂くべきと考えます。特に術後の食事は本当に重要ですので、今後消化器内視鏡治療を受ける予定の方は十分ご注意下さい。

食道病変

胃カメラ検査で食道病変が見つかることが多い気がします。

①口腔内分泌物が多い・背部痛が改善しないとのことで来院された方は重度の逆流性食道炎でした。食道の蛇行が激しくそのため胃酸が胃から食道へ大量に流れるメカニズムが形成され、大きな潰瘍形成をしていました。内服開始後数日から症状の改善を認めていると再診時に申されたのが印象的でした。

②食後の胃痛を訴えて来院された方。胃カメラ検査で、以前の食道治療の痕を中心とした狭窄を来しており食塊が詰まっていました。バルーン拡張術適応と判断し、いつもお世話になっている総合病院消化器内科様に紹介させていただきました。

③固形物・流動物が嚥下できないと来院された方。飲酒歴・喫煙歴もあり上部消化管内視鏡検査を行ったところ鉛筆より細い内視鏡も通過できない腫瘍による狭窄がありました。もちろん内視鏡治療適応外であり、全身精査並びに加療目的に総合病院様に相談させて頂きました。

食道は食物が通過する筒状の細長い臓器です。よって変形や腫瘍による狭窄による症状は胃病変と比べて比較的早く発症することが多いと言われています。今回、同じ食道病変ではありますが、①は内服薬加療、②は内視鏡治療、③は外科治療もしくは化学療法・放射線治療適応と、病気によって治療アプローチが大きく異なる疾患を経験しました。消化管は体外から目視することが出来ない臓器ですからこそ、体調不良の際は早めの内視鏡検査による早期発見が大切と考えます。

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