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23.1月の診療が終了 96.2%の方に内視鏡を受けて頂いています

[2023.02.05]

院長の松岡です。

2023年1月の診療が終了しましたので<当院の内視鏡実績>を更新致しました。2月は祝日もありあっという間な気がします。

96.2%の経験値

2023年2月4日現在、当院に来院された方は14471名に上り、13932名方の内視鏡検査を担当させていただいております。つまり、単純計算で「当院に受診された96.2%の方が内視鏡を受けて頂いていること」になります。先週のスタッフミーティング時に、2023年さらに手綱を締めて内視鏡診療に携わらなければならないと再度スタッフと情報共有致しました。

内視鏡を生業とした中小企業的考察

特に2022年は数名が同時期に産休に入り一時はどうなることかと思いましたが「願えば叶う」に勝るものが無いことも当院の診療で実証されました。①残ったスタッフの絶妙な連携により仕事の効率化が生まれ、診療の質に高まりが生まれたことと、それにより②仕事のマルチタスク化の概念を1人1人が理解し実践できるようになって、ここにきて「塊感のある良い流れ」が生まれています。さらに1年以内に入社したスタッフの成長も目覚ましく、意識の共有化の大切さを実感しております。その上③この流れに産休明けのスタッフが復帰することで、より良いクリニック運営ができると確信できます。もちろん④当院をサポート頂いている方々のお力添えがあってこそのことは言うまでもありません。平素から本当に感謝しております。2023年もアクセルを緩めずさらに高い速度で縦のトラクションをかけ続けます。そのためにはコーナーへのアプローチ姿勢が非常に大切になります。

2025年問題、2040年問題などこれからの日本を考えると悩みが多いですが、考えても仕方がありません。中小企業にとっては「人材こそ唯一の財産」です。「しっかりコーナー手前から姿勢を作ってアクセル全開で踏み切れるよう」スタッフはもちろん、当院に力を差し伸べて下さる方々との関係性をより強固に、初心を忘れず、富山から消化器内視鏡の分野で覚悟を決めて社会貢献し続けていきたいと思っています。

経験は財産

先日の雪の日、タイヤの乗り比べの機会に立ち会えることが出来ました。国内のタイヤメーカー(B社、Y社、T社)のスタッドレスタイヤ、国外のオールシーズンタイヤ2社。4WDの常時全輪駆動のタイヤサイズは同一。なるべくパラメータをそろえて半日かけての乗り比べを行いました。以前趣味でモータースポーツをしていた時にお世話になっていた現在も現役のラリードライバーの方数名の参加もあり、非常に楽しい、そしてためになる時間となりました。1℃以上の気温が高い条件ではオールシーズンタイヤでも丁寧なステアリング操作、アクセル・ブレーキング操作を行う事で、予想を反して走り切ることが出来きたことは意外でした。ただ、何本か走って路面が固められ、気温がグングン下がるにつれて上記タイヤではコーナー侵入時のアプローチが困難になり、コーナリング中にクラッチを踏んで待つ動作を入れないと雪壁にはまるケースが出てきました。そこでスタッドレスタイヤに切り替えるとどうでしょうか。もちろんドライ路面、ウエット路面のようなドライビングはできませんがコーナー手前からしっかり姿勢を作って縦のトラクションをかけ続けることで安定したコーナリング姿勢を作り出せ、安全なドライビングが可能となりました。雪道のドライビングは速度域が低い中での鍛錬であり、ステアリングを沢山回し良い運動にもなりました。ご協力いただいた方々、本当にありがとうございました、今後ともよろしくお願い致します。

さて、何を言いたかったかというと、同じ技術であれば道具に拘る(最先端器材を用いる)ことで難局面を乗り切る可能性が高まるということです。マルチパーパスのオールシーズンタイヤが悪いというわけではなく、雪国ではラジアルタイヤ、スタッドレスタイヤの使い分けが大切であるということです。非舗装路面を走るモータースポーツではダート用タイヤと言ってもマッド用、一般ダート用、硬質ダート用の数種類がラインナップされており、路面状況(場面)によって使い分けなければタイムが出ません。

内視鏡検査に置き換えても同じ理論が使えます。答えは1つではなく、その都度治療工程は内視鏡施行医にゆだねられるのではないかと当院は考えます。則ち「あらゆる路面を及第点で走り切ることができる全体の最適化されたセッティング」も、難局面で理想のラインに乗せるための「その他の機能を犠牲にした非常にバランスの悪い使い手を選ぶセッティング」もどちらも正解です。大事なことは場面に応じた適切な使い分けだということだと思います。当院は基本技術の反復を怠らないことで前者を常に狙い、出来るだけ後者にも対応していきたいと考えています(言葉で言うのは簡単ですが、難局面に陥った際は嫌な汗がだらだらでます)。

今回雪上ドライビングに参加して頂いたベテランラリードライバーは「経験の質と量は移動距離に比例する」とはっきり言っていました。つまり「経験の積み上げこそ財産」ということです。何度も書いていますが内視鏡診療は道具を使うスポーツと酷似していると思います。2023年もこれまで同様当院を利用して頂く多くの方のおかげで当院の内視鏡技術が支えられていることに感謝を忘れず、胃カメラ・大腸カメラ診療による消化器癌の早期発見・早期治療に全神経を傾けて参ります。

オリンパスを学び直す

当院では内視鏡技術の研鑽はもちろんのこと、内視鏡装置を含めた様々な処置具1つ1つについてもルーツをたどり理解を深めることが大切と考えます。オリンパスの技術者の思いと技術を理解して初めて内視鏡診療ができるのではないかと思っています。

全てのコーナーをギリギリに攻めるのではなく、複合コーナーを出来るだけ早く察知し、スムーズな無駄のない有視界走行ができるユハカンクネンさんや日本人ドライバーであれば西尾雄次郎さんのような俯瞰で見通しが効くドライビングスキルがあればより人生が豊かになる気がします。学ぶ事が山積みです。

 

 

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