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胃透視検査で要精査・便潜血陽性の対応について

[2019.03.09]

院長の松岡です。

検診・健診で要精査となった方から相談を受ける機会が多いのでご説明させて頂きます(胃透視検査・便潜血検査に限定して解説します)。

胃透視(バリウム)検査で要精査

胃透視は字の如く「透視したかのように胃をみる」食道がん・胃がんの早期発見のための検査です。レントゲンに写るバリウムやガストログラフィン等の造影剤を胃粘膜に塗りこむことで胃粘膜の凹凸を確認します。比較的大きな病変は描出する事が可能ですが、微細な病変は僅かな色調変化や表面構造の変化しかないためそもそも胃透視で発見することが困難と言われています。

では胃透視は必要ないかというとそうではありません。食道・胃・十二指腸の動きをリアルタイムに確認することができますし、胃全体を確認できるため胃全体の変形を確認することを得意とした検査です。

よってそれぞれの検査の特性を理解した上で検診・健診を受診することが大切と言えます。ただ、前述のように胃透視で異常を指摘された場合は胃カメラ検査で詳細に再確認する事が大事であり、場合によっては生検やピロリ菌検査も行います。

例えば胃透視検査で胃ポリープ(盛り上がった異常)を指摘され要精査となった場合、胃カメラ検査受けることでその隆起がどのような色調か分かり、画像強調や拡大観察や色素散布することでその病変がどのような病気か分かります。

胃透視要精査の方はお気軽にご相談下さい。

便潜血で陽性

便潜血陽性は「採取した便にヒトの血液が混入している」ことを言います。以前のブログでも触れました。大腸がんは日本人の消化器がんの中でも見逃せない疾患であり、当院でも便潜血陽性で大腸カメラ検査を行い進行がんを認めた40歳代の若い方が数名おられます。大腸がん(悪性腫瘍)ばかりではなく炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)が隠れているケースもありますので、便潜血陽性を認めた際は、苦痛の少ない・安全な・正確な内視鏡検査を受けることが早期発見・早期治療に繋がります。

検査時に早期大腸がんや大腸ポリープ(良性腫瘍)が見つかることも多く、切除できると判断した場合はその場で切除致しますので1回で検査が完結します。また、病変切除を行った場合、日帰り手術ですので入院の必要はございません。

 

 

 

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