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炎症性腸疾患(IBD)の勉強会に参加してきました。

[2020.01.24]

院長の松岡です。
昨日いつもお世話になっている総合病院の松田耕一郎先生が座長をされた炎症性腸疾患(IBD)の勉強会に参加してきました。
演者の先生は大阪で炎症性腸疾患を専門に診られている先生でした。H28年のデータで潰瘍性大腸炎患者は219700人、クローン病は70700人と言われ炎症性腸疾患患者全体として30万人。日本人人口は1億2000万人であり、つまり400人に1人がIBD患者さんという計算になるという統計的導入から始まり、鋭い切り口の非常に分かりやすい講演であり参加して本当に勉強になりました。

クローン病

クローン病は全層性に炎症が進行するため、寛解と増悪を繰り返しながら最終的に狭窄や瘻孔などの合併症を形成する疾患です。よっていかに診断初期からしっかり病勢をコントロールすることがカギであることが理解できました。またdeep remission(臨床的寛解と粘膜治癒の維持)を持続することで上記合併症のコントロールや外科治療後の再発のコントロールに繋がると理解できました。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は現在でも中等症以上では現在でもステロイド治療が重要なポジションを占めている事実を再確認でき、そのためステロイド依存状態からいかに離脱するか、維持療法のゴールはステロイドフリーであることの重要性が理解できました。

 

医療は日進月歩であります。今後も普遍的な基本事項を抑えながら最新の情報をアップデートしていきたいと考えます。

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