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炎症性腸疾患(広義~狭義)について

[2020.08.12]

院長の松岡です。

毎日本当に暑いですね。いつからか分かりませんが最近の富山は全国ニュースで高温注意報道に良く取り上げられるようになりました。また、昨日夕方には突然の大雨でした。一時、運転もままならないほどの雨量であり本当に天候が不安定です。熱中症に気を付けて参りましょう。

 

さて、日本消化器内視鏡学会に参加させて頂き慶応義塾大学の演者の先生から炎症性腸疾患について幅広く学ぶことが出来ました。

狭義の炎症性腸疾患は消化管に慢性炎症を引き起こす原因不明の疾患であり潰瘍性大腸炎は22万人、クローン病は7万人いると類推され、問題はいずれの疾患も若年者を中心に発症することです。

診断が困難となる一番の問題点は、診断過程で原因を特定できないことが多い(原因不明な疾患が少なくなく、病原体の検出・同定が容易ではなく、病理組織診断が絶対ではない)点であることです。よって内視鏡精査による形態学的診断が極めて大切であることを強く強調されていたことが非常に印象的でした。

当院でも狭義のUCと鑑別を要する疾患IBDの中でもとりわけUCに診断が至る方が決して少なくなくありません。常に鑑別診断を上げながら検査を行うことで適切な診断・治療を行えるよう努力して参ります。

※潰瘍性大腸炎の関連記事(研究会発表 考え方 勉強会 UC関連がん)

潰瘍性大腸炎の鑑別疾患  
大腸びまん性の炎症 

カンピロバクタ―腸炎 サルモネラ腸炎

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アメーバ性大腸炎

クローン病の鑑別疾患  

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