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富山市癌検診の勉強会に参加してきました(除菌後胃癌について)。

[2019.11.12]

院長の松岡です。

昨日富山市癌検診の勉強会に参加してきました。

胃癌のセクションでは「除菌後胃癌」についての報告がありました。

除菌後胃癌とは、胃がんの原因と言われているピロリ菌を除菌したにもかかわらず、除菌後に胃がんが発症する状態のことです。

2013年2月以降、日本ではピロリ菌感染陽性で慢性萎縮性胃炎を有する方の除菌治療が保険収載され始めてから多くの方が除菌治療されています。

除菌治療後の経過観察中に発見される胃がんも様々な施設から報告されており、今後ますます注意が必要な疾患の1つと言えます。

以前は除菌により胃粘膜の慢性炎症が鎮静化し早期胃がんを発見しやすくなると考えられていましたが、除菌を行う事で、周囲の正常粘膜との境界がより分かりにくくなることも問題の1つです。

従来の典型的な胃がんと異なり「おとなしい性格」のため、バリウム検査では診断が極めて困難であり、除菌後胃癌の特徴をしっかり把握し丁寧な内視鏡検査が要求されます。

特に胃がんは異時性発症が少なくないため、過去に胃がん治療をされている方は、定期的な内視鏡検査が必要です。

 

今後も様々な消化器疾患に対応できるよう内視鏡技術を高めて参ります。

 

<除菌後胃癌の特徴>

①発赤調粘膜

②平坦陥凹型(ごく僅かなへこみ)

③10mm前後の微小病変

 

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