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大腸内視鏡界の巨匠

[2021.05.19]

院長の松岡です。

先日から食道癌、頭頚部腫瘍、食道アカラシアなど胃カメラで診断がつく疾患の発見が続いています。

 just on time

昨日は診療後から富山市医師会急患センターでの仕事でした。発熱や腹痛の方はもちろん、コロナワクチン接種後の体調不良など、当院の診療でも今後想定していかなければならない症例も経験できました。早速日頃からお世話になっている全国の内視鏡医の先生と情報共有させて頂き明日からの当院の診療にも役立てていきます。本日は午後から画像ファイリングシステム アップデート⑥の予定です。かなり良い出来になってきました。妥協せず内視鏡診療にストレスを与えないシステム構築に向かいます。

Shaft retention and shortening method 

内視鏡学会の特別講演の1つに、この業界で知らない人はいない軸保持短縮法 Shaft retention and shortening method を考案された工藤進英先生の講演があり非常に楽しみにしていました。全ての大腸内視鏡医の憧れの方であり、先生の消化器内視鏡観・人生観に触れることが出来、とても有意義な時間でした。かなりモチベーションを上げて頂くことが出来本当に参加することが出来て良かったです。

やはり大腸癌は微小病変の発見が大切であると理解でき(0-Ⅱc(Ⅲs pit)、僅かな淡い発赤の気づき→色素内視鏡・IEEでの診断に繋げることが必須です。 

また、大腸癌の中でとりわけ早期ではない癌のおよそ70%は直腸やS状結腸病変であり、病勢次第で肝転移、肺転移が珍しくないと改めて確認できました。やはり内視鏡検査での早期発見早期が大切です。

  1位 2位 3位 4位
罹患率 大腸癌 胃癌 膵癌 乳癌
死亡率 肺癌 大腸癌(男性3位/女性1位) 胃癌

膵癌

basic skill→innovation→universalization

また内視鏡は機械を用いる診療ですので、徹底的にbasic skillを身に着けAI(Artificial Intelligence)を含めたinnovationし続ける事でuniversalizationに繋がることも理解できました。内視鏡の匠がuniversalizationについて話されていたことが本当に印象的でした。高度な技術を我々内視鏡開業医にかみ砕いて頂くことで、安定した検査を行える場の普及に繋がり、消化器癌(とりわけ大腸癌)の撲滅に繋がると解釈できました。明確な信念の提示とそれに近づく努力がいかに大切かを学びました。

今回、為末代表や工藤先生の超一流の方の話を伺うと、基礎力の徹底化と自分の歩んできたルーツの整理が非常に大切なことに気づき、自分の心の整理をすることが必要な事が分かりました。

 

今後はさらに内視鏡検査・治療後の直腸癌・大腸癌を減らすことも含めて当院も少しでも質の高い内視鏡診療の提供が出来るよう努めて参ります。

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